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ピザは生地が全て

こんにちは、またお久しぶりの投稿になってしまいました。

なかなか落ち着いて書く時間がないのが正直なところで、、、
時々食べに行っていますが。

更新努力します。


今日の食日記

食を味わっていると、「なるほど、この料理の美味しさってここだったんだ」と気付かされることが時々ある。そんな時、子供のように新しいことを習ったような気がして、とても嬉しくなる。
なんだか、大人の階段を登っているのでは?と勘違いしながら、それでも食奥深さに出会えたような気になり、気付けてよかった〜と思う。
それは自分の欠けていた配慮を他人から言われ、直せてよかった〜に似ていると思う。

出会えなければ変わることのなかった自分の味覚(感じ方、伝え方)。これぞ教育なんだと思う。味覚教育というやつだ。

遠回しな言い方をしてしまったから、敢えて例を挙げて言い直したい。

例えば、お寿司って魚を味わうものだったんだ、みたいな。
回転寿司しか知らなかった僕は、どちらかというと好きなものを好きなだけ、というコンセプトが回転寿司にはあると思っていたらしく、ビュッフェを楽しむような感覚で回転寿司を楽しんでいた。

唐揚げとか、うどんとか、納豆巻きとか、牛カルビ巻とか(もちろん美味しい)、寿司って楽しいな、みたいな感情が魚を食べる喜びよりも勝っていた。
それは回転寿司しか知らないから。

でも、金沢に行き、お寿司だけをテーブルで味わうと、ふわっふわの酢飯が美味しく、肉厚で締まったマグロが美味しかった。プリっと大ぶりで生き生きと弾ける生えびに腰を抜かした。
これがお寿司だったんだ、、、と。

僕の人生史を食経験になぞらえて書くのであれば、確実にその驚きの体験は綴られているだろう。

もっともっとそんな体験積み重ねていきたい。


今日のお店

そう思っていた時、近所のピッツァリアにいった。

ピザはジャンクフードのイメージ。
なかなか家では食べられないものがジャンクフードに結び付けられ、そういったジャンルを楽しむという意味で、召し上がられているのは少し寂しいことだと思う。

事実、クリスマスとか誕生日とか、パーティーごとになると、ドミノピザが出てくる。

その個性豊かな具材のバラエティにいつも興奮していたし、何を頼もうかな、クォーター(四分の一ずつ違う味のピザ)なら選べて楽しいな、と思っていたことを思い出す。

まさかピザ生地がピザの美味しさだったんだ、と近所のお店に思い知らされることになるとは思っていなかった。

そこはPIZZALIA PICO。

我が街自慢のKANEL BREADを先頭に、お世話になりまくりなIris bread & coffeeの系列ピッツァリア。
麗しいほどのブランドに感無量の僕は、それは楽しみに、特別な日に向けて初めてのピコ(地元の人は皆そう呼ぶ)体験をとっておいた。

姉がはるばる名古屋から那須塩原までやってきてくれた。しかも5日間も。

これは念願のピコタイミングじゃないか!と満を辞して2週間前には予約する徹底ぶり。

日の暮れと共に、オープンテラスから電飾が明るみ、優しく心を照らすようなお店。

その明かりに誘われるように、入店し、カウンターを前にした。

久しぶりー!から始まるマシンガントークはまるで女子会。
軽々とオレンジワインを飲み干すと、すかさず2杯目を促され、一旦落ち着いた。


夏のワイン最高かよ

アピタイザーに今日の盛り合わせだの、白ギスのフリット、チーズの盛り合わせなんかを頼み、ワインが加速していく。
目の前で作り上げられる絶品の数々と、小気味良く注がれるドリンクの技に見事にはめられ、それは気持ちよく食べ飲み進めた。たまらなく繊細で美味しい数々に、丁寧に食べるをきちんと考えられた気がした(これが基本だ)。

そんな終盤、ずっと気になっていたピザ窯。
こんなオーセンティックレストランに、本気のピザ窯があるとは。入店した時から釘付けで離れない。

締めにピザとは、こんな幸せな、、。
幸せを掴むどころか漏れていきそうなので、いざ!生ハムとルッコラのピザを!


ピザの立体感に感涙

ふんわりとトッピングされたエアリーなルッコラと生ハムが溢れんばかりに乗っているではないか。

なんとか切り分け口に運ぶと、エアリーな口当たりが優しく、生ハムの塩気と旨みが口いっぱいに広がる。
そんな噛み締める幸せはグラデーションのように変化して、最後に残るのは、まさにピザ生地の旨みと香りだったのだ。

柔らかく薄いクラストは一見具材のために、、、
とう思ってしまいそうなのだが、むしろ逆。
きちんとそこにはトロッとした生地があり、窯で焼かれた香り高い炭焼きがそこにはある。
香りも味わうように食べれば、ピザ生地が病みつきで、ひたすらに食べ続けたくなるのだ。

「あぁ、ピザは生地が全てだったんだ、、」
今日の特別な日に食べた、魅惑の窯焼きピザはまさにそんな感想を残させてくれた。

新しい経験ができた自分によかったな、と成長を褒めてあげた。
これがピザなのか、、、
ピザの美味しさ・奥深さに出会い、今年はピザを食べていこう。そんなことを誓ったのだ。


美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。


今日のお店:Pizzeria PICO(栃木県那須塩原市本町5−2)



*Instagramでは暮らしにある食をすきなだけ発信しています*

暮らしのヒントになれば、と。

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