令和に何故カセットで聴くのか
先日久々に書いたnoteが「今日の注目記事」に選出されて、読んで頂いた方おりましたら感謝申し上げます。
Apple Musicが始まって9年くらい?サービス開始日から毎日サブスクで聴いていて 便利にほぼ無限な音楽が聴ける世の中で さらに近年はロスレスやハイレゾに対応して 音質も向上しているのに何故カセットで聴いているのか
自分なりの心境をまとめてみようと思います。
有限という事
前述のとおり2024年には(定額さえ払えば)音楽はほぼ無限に聴けます。 カセット音源化されてる音楽は個人的観測で1~2%くらいですかね?
もっと少ないかも・・・
カウントダウンTVで1位から40位までの曲だとほぼゼロだろうなと思います。
比較的インディーなバンド、アングラなヒップホップ、オルタナな洋楽 と少しマニアックなシーンで活躍している人がカセットでリリースする事が多い気がします。もちろんメジャーな方もたまにカセットでリリースされてます。
しかもリリースされても数があまり作られていないので 人気作は一瞬で無くなります。という事で常に情報網を張り巡らせて カセットでリリースされる新譜をチェックしている必要があります。
あれ、コレって20年くらい前は音楽好きな人達は当たり前にやってましたよね?そうなんです サブスク時代になって音楽を自ら掘るという行為を怠ってきてるんですよね。生産性は高いかもですが 面白みは少ないのです。
こんなにコンテンツが溢れていて 音楽、映画なんでもサブスクでアクセスできる時代に宝探し感を味わえます。
って事です。
カセットにしか無い音源
前述したように小規模のリリースが多い中 完全にDIYだったり 個人レベルで制作されて販売されているカセットは意外とあります。大手流通にのっていない音楽の多い事 Waltzさんなんかでもきっとレーベル直だったり へたしたらアーティスト直で仕入れていると思います。色々な都合で大手流通にのらないカセットならではの作品もたくさんあります。(その辺は多くは語りませんが)
近年ではカセットをノベルティ的に配る(売る)ケースもあります。昨年に行ったCorneliusのレコ発ライブでもカセットお土産付きチケットがあり もちろんカセット頂きました。この音源もCD化サブスク化はされてないバージョンです。
とかとか カセットならではの音源があるので探すのが楽しいです。
先日買ったNirvanaの「Live At Nakano Sun Plaza, Tokyo, Japan, 19th Feb 1992」もレコード(は恐らくブート)とカセットでしかリリースされてなくサブスクには無い音源ですね。このカセットのレーベルはちゃんとSUBPOPなんでブートでは無いっぽいです。
アガる
謎なんですが個人的にカセットを聴くようになってヒップホップを聴く事が増えました。元々メロコアから音楽を掘る事を覚えてオトナニナッテ洋楽や色々雑食になってきましたが ヒップホップはあまり通ってこなかったのですが 何故かカセットではヒップホップを聴いていることが多いです。理由は謎ですが ヒップホップとカセットの親和性が高い事を認めるという カセットテープリスナーは多いのでは無いでしょうか。
ダビングする楽しみ
昔自分もやっていました。近所のCDレンタルショップに行ってシングルCDをかりて 好きな曲をカセットにダビングする行為
今考えるとあのカセットは残しておけば良かったよなーと 実家を出た後に親に捨てるよ?って聞かれて まんまと同意してますね あの時捨てられた雑誌、カセット、MD、PCエンジンは残しておけばよかったですね・・・
iPod、iTunes時代になってプレイリストをよく作っていましたが それを今度はカセットにダビングして持ち出すっていう 謎の行為をして楽しんでいます。フィジカルになったプレイリストを好きにデザインして持ち歩くっていうかなり時代錯誤な行為ですが 物体になって戻ってきた音楽が謎に愛着が湧いて楽しいのです。
さらにダビングする事の沼が広がっています。どのカセットを使って どんな設定で録音するか 音質を決定するパラメータがいくつもあって 追求し甲斐があります。逆に言うと 下手にダビングすると「カセット=音悪い」って思われているイメージにつながっていくのかと思います。
このいくつもあるパラメータの具合によって音質のレンジに幅ができるのです。うまくダビングすると え?これカセットテープの音?良いね ってなります。
ダビングのこだわりポイントについては今度別の記事にしますね。
まとめ
ダビングも特に拘らずお持ちのラジカセやデッキで手軽にするのも 全然ありだと思います。たまたま自分がHi-Fiよりな音楽の聴き方が好きなだけで カセット好きだったらどちらかというと Lo-Fiな感じを好む方も多いと思います。いずれも趣味の世界なんで自分の好きな方法で追求していくのが良いですよね。
純粋に音楽を聴きたい人はサブスクで十分だと思いますし まだまだ自分も使ってます。
音楽を聴く行為に意味を持たせたいと思っている方は令和の時代にあえてアナログな音楽の聴き方も良いかと思います。