ＦＲＢ、利上げ時期23年に前倒しか❓❕

お早うございます！昨日の米国市場は、3指数下落しました。ＦＲＢは、１５─１６日に開いたＦＯＭＣで、利上げ実施時期の見通しを２０２４年→２３年に前倒しし、テーパリング（量的緩和の縮小）について、いつどのように適切に開始するかの討議を開始したとしています。

ダウ平均 34,033.67 -265.66 -0.77%
S&P500種 4,223.70 -22.89 -0.54%
NASDAQ総合 14,039.68 -33.17 -0.24%

ＦＲＢ、利上げ予想時期23年に前倒しか❓❕

FRBは、16日のFOMCで、2023年中にゼロ金利政策を解除する方針を示しました。

米経済の回復と物価上昇率の加速を受け、これまでは、24年以降としていた利上げ時期の想定を前倒し。。。

同時に、足元の物価上昇の加速は「一時的」との見方は変えず、雇用の回復を確実にするため金融緩和を粘り強く続ける姿勢を改めて強調しました。

ＦＲＢは、現時点では、支援的な政策を維持すると確約しながらも、コロナ感染拡大が改善していることを示し、コロナショックによる危機が経済の重しになっているという一文を声明から削除しました。

最新の金利・経済見通しでは、１８人の当局者の過半数が、２３年に少なくとも２回の０．２５％ポイントの利上げを予想しました。

ドットチャート中央値23年までに2回利上げ👉　

23年末までに利上げを見込む参加者

23年　7人→13人

中央値では「23年末までに2回の利上げ」24年までを前倒し。

22年　4人→7人

引用：https://www.bloomberg.co.jp/

一方、新しい経済予測では、GDPは今年7％の速さで成長し、PCEインフレは2021年には3.4％に達するが、2022年には2.1％に低下することが示されました。
　　　　　　　　

利上げ時期に関しては、前倒しした一方、２２年と２３年の成長率とインフレ率の見通しを大きく変更してはいません。

金融緩和継続するが、テーパリング議論開始👉

声明文については重要な変更はなく、いくつかの調整が行われたのみでした。

ＦＲＢはＦＯＭＣ声明で

「ワクチン接種の進展により、米国での新型コロナウイルスのまん延は減少したが、最大雇用と物価安定の目標に向けてさらに著しい進展が見られるまで、ＦＲＢは引き続き米国債の保有を少なくとも月８００億ドル、およびエージェンシーローン担保証券の保有を少なくとも月４００億ドル増やす」と改めて表明しました。

パウエルＦＲＢ議長は、ＦＯＭＣ後の記者会見で、

「テーパリングについて討議することを開始した。ＦＲＢの目標に向けた経済の進展について、今後のＦＯＭＣで引き続き検証していく」と述べました。

テーパリング議論については、少し世論の予想より早かったですね。

政策決定の投票でのメンバー

ジェローム・パウエル委員長、ジョン・ウィリアムズ副委員長、トーマス・バーキン、ラファエル・ボスティック、ミシェル・ボウマン、ラエル・ブレイナード、リチャード・クラリダ、メアリー・デイリー、チャールズ・エバンス、ランダル・クオールズ、クリストファー・ウォラーの各委員。

今回のFOMCについて関係者は？

今回のFOMCについてエコノミスト、ストラテジストなど市場関係者の声を見てみましょう。。

ドットプロット債券市場のタカ派サプライズ👉

マニュライフ・アセット・マネジメントのグローバルチーフエコノミスト、フランシス・ドナルド氏は、

「当局者の金利見通しを示す「ドットプロット」では、２０２３年までに２回の利上げが示された。これは債券市場にとって十分タカ派的なサプライズであり、注目を集めている」と話しています。

タカ派スタンスにシフト👉

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのグローバル製品・市場戦略部門ディレクター、カール・シャモッタ氏は、

「テーパータントラム（緩和縮小を巡る市場の混乱）は、起こっていないようだが、外為市場には影響が見られる。ＦＲＢは、今回の一連の見通しで、単にインフレ高進や米経済の勢いを認めるだけでなく、本質的には一段とタカ派スタンスにシフトしたと言える」と話しています。

予想ほど積極姿勢示さず、市場先走り👉

みずほ証券ＵＳＡの米国担当チーフエコノミスト、スティーブン・リッチウト氏は、

「ＦＲＢがより積極姿勢を示し、テーパリング（量的緩和の縮小）開始を示していたら、利回りは引き続き低下しただろう」

「そのことを多くの人は、望んでいた。そして、ＦＲＢは最も積極的でない姿勢を示した。これがＦＲＢとして正しい決定だったと考えている」と話しています。

FRBインフレ一過性との見方からスタンス変更👉

アバディーン・スタンダード・インベストメンツの副チーフエコノミスト、ジェームズ・マカーン氏

「ＦＲＢは、このところのインフレ高進が一過性との見方を示してきたが、今回のスタンスの変更はこれと若干矛盾する。ＦＲＢに対し、スタンス変更に関する説明圧力が強まるだろう」と述べています。

短期金利へのストレス一部解決する👆

ジャネイ・モンゴメリ・スコットのチーフ債券ストラテジスト、ガイ・レバス氏は

「金融システムに津波のように押し寄せているキャッシュによる短期金利に対するストレスを一部解消させることが目的だった。問題の一部は解決に向かう」との見方を示し評価しています。

様々な意見がありますが、タカ派にシフトしているという意見が多いようです。

株価チャートマップ👉

アマゾン、アップル、テスラは、プラスでしたね・・。

メルクも１．２％上昇してます。

自分の保有株は、昨日とほとんど変化ありませんでした。。

為替ドル高👆

当然、為替は、０．３９％高の１１０．４９円と、４月６日以来の高値です。しばらく為替は、ドル高傾向が強いでしょうか。。

今日の日経平均株価は❓❕

注目のFOMC利上げ前倒しを受けてどう反応するのでしょう。為替は円安などの要因があり・・・もみ合いか？

予想レンジ　29150円-29450円

下記参照ください👇

TRADER'S WEB

今週の経済スケジュール👉

今晩は、フィラデルフィア連銀景況指数 がありますね。

またアドビの決算発表があります！！

昨日は大雨でしたが、今日は小雨ですかね・・。良い一日を💛