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アンブッシュもできないオリンピック

前学期(春学期)の授業が終わりました。大学/教科によっては全部オンラインのものもあれば、半々(オンラインと対面の各週)というものもありました。学生の皆さんは、大学行ったり行かなかったり、就活もオンラインだったりで、スケジュール管理が大変だったことと思います。

現在絶賛採点中なのですが、そんな中で東京オリンピックが始まりました。莫大なスポンサー料を払っている日本企業がオリンピック用のCM放映を取りやめる中、OMEGAのCMは本当に美しかった。誰の立場に立つかではなく、誰もが美しいと思うクリエイティブを作れるのはさすがです。

https://youtu.be/A3yBbB-4eTU

今回のオリンピックには色々な意見があると思いますが、選手の皆さんには、持てる力を出し、良い結果に終わったのなら、純粋に喜んで欲しいです。金メダルをとったのに、いろんな気持ちがこみ上げてきて、畳の上で笑顔になれなかった選手を見て、なんて過酷なオリンピックなんだ…と、涙がこぼれました。

ところで、春学期、「情報社会と知的財産」という授業の中で、オリパラを題材にした回をやりました。

オリンピックと言えば、アンブッシュマーケティング。

英語で "ambush" とは「待ち伏せ」という意味ですが、アンブッシュマーケティングは便乗商法のことです。スポンサーは数十億(もっと上も)という金額を払ってロゴや名称を使い広告を出すことができるわけですので、一円も払っていない企業や飲食店や宿泊施設は、オリンピックという言葉やロゴを使ってはいけないのです(報道は別です)。
ですので、「オリンピック記念セール」とか、「オリンピック記念晩酌セット」とか、「オリンピック割引」とか書いて集客し、売上をたてる行為は、スポンサー以外NGです。

でも、東京は緊急事態宣言下、お酒は出ないし、早く閉まっちゃうし、今回に限ってはアンブッシュマーケティングを警戒する必要もないかもしれませんね。

行動制限が解けたときの世界のリベンジ消費はどうなるのか、今から楽しみです。上記OMEGAの東京オリンピック限定SEAMASTERの価格は66万円。
ん~すごーく欲しい...

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