営業再開と気配り
コロナウイルスで全土封鎖が続くイタリアでも、食料品や生活必需品を扱うお店は開いています。そんな中、食料を扱っているのに営業するのが難しいのがレストランやバール。3密の最たるものですもの。コロナ前の状態にもどるのが一番難しそうな業種かもしれません。
ただし、テイクアウト業務は許可されています。だから、これまでテイクアウトやデリバリーをして来なかったレストランが、同種のサービスを始めることで営業を再開しています。
私の友人(日本人)がやってるボローニャの和食屋Yuzuyaさんも、デリバリーオンリーで営業を再開しました。もともと人気のあったお店なので、営業再開と同時にどっと注文が入ったらしく、残念ながら、私はまだ注文できていません。
このお店のFacebookに、こんな写真が載っていました。
お店の入り口の扉を開け放してスチールの棚を置き、宅配屋さんが店内に入らなくても商品を取れるようにしてあります。なるほど、これならお店の人と宅配屋さんの接触を避けることができます。
そしてなんとも日本人らしいなあ、と思ったサービスがこれです。
「ライダーさんですか?喉が渇いていませんか?お水をどうぞ。お仕事ありがとう。」と書いて、ミネラルウオーターのボトルが置いてあるのです。
全土封鎖のイタリアでは、宅配屋さんと運送屋さんの仕事は大幅に増加しています。きっと日本もそうなるでしょう。彼らがいないと美味しいご飯も家には届かない!だから、こういう気配りは本当に大切だと思います。
お客さんのいなくなったタクシーの運転手さんが、病院で働く人たちに暖かい食事を配るサービスを始めた、というニュースも見ました。困難の中で助け合いもかねたアイデアが生まれてくるのは、本当に素敵です。