歯科医師の私が突如「株式会社」を設立した話
2021年6月16日
本日、株式会社k-Crowdを設立いたしました。
今回は、
♦ 何故、株式会社にしたのか?
♦ 設立にあたって何をするのか? をまとめておきたいと思います。
♦何故、株式会社にしたのか?
私は個人事業主として、いくつかのクリニックで診療を行っています。(一つは、従業員として雇用のものがありますが)
独立して5年たち、毎年業績も伸ばすことができています。感謝
それ以外にセミナーや執筆・個別相談などの仕事も行っていて2足のわらじ状態です。でももっとできることがあるんじゃないかとずっと考えながら何年もたち、税理士さんとも相談しながら
それらをすっきり整理し、新たな方面に広げていくために法人化することを決めました。
昨年のコロナ禍で今後どうなるか分からない中、漠然とこのまま診療だけやるのもな?仕事の中身も、働く場所も、時間もスタイルも、自由に色々とチャレンジしてみたいと思うようになりました。
幸い業績が伸び個人的には良かったのですが、その反面、これからの女性の働き方ってどんなロールモデルがあるのだろうと可能性を探りたいと思う中、いろんな立場で頑張って生きている人たちとの出会いもきっかけの一つです。
これから求められる組織は「自由な価値観を持つ仲間が、自分の魅力とスキルを活かし、時代の流れに柔軟に変化変容しながら成長する組織」だと思っています。
困難なことに対して目の前に現れたイベントだと楽しむマインドを持ち、ただガムシャラに頑張るのではなく、何のために何が大事か本質を見定め行動に移せることが大切たと感じています。
わたし一人の力は小さいかもしれないけど、もっと仲間が集まれば、歯科を通じて、またインビザラインの強みを活かして、私とこれから出会う人たちがHappyになり、本来の生きたかった道に進めるように背中を押してあげることができれば、その周りにいる人たちももっと良い社会に変えていけるのだと思います。
前置きがながくなりましたが。
医療にかかわる業務には、「診療」と「診療以外」に分けられます。
診療業務の法人化は「医療法人」になります。しかし、私はクリニックを持っておらず、一人で診療しているため医療法人にするのは得策ではありません。また、医療行為以外で利益を追求することは認められていません。
よって、診療業務は「個人事業主」として継続することにしました。将来的にクリニックをつくったときに医療法人すればいいかなと思っています。
診療以外の業務を法人化すると、「株式会社」となります。
一般的に株式会社は、資本提供した「株主」と経営者が経営を行い、それぞれ分離して行うことが特徴です。 決算公告の義務や会計処理も煩雑で、年間の費用も掛かります。役員の任期も10年といろいろややこしそうですが、裏を返すと、それくらい頑張って会社やってきます、といった意思表明でもあり社会的信用があるとされています。
♦さあ、会社を作ると決めたけど、何をすればいの?
★会社設立準備(自分で決める8つ+αのこと)
①設立日
② 会社名
③ 事業目的
④ 本店所在地
⑤ 資本金
⑥ 株主(出資者)
⑦ 役員
⑧ 決算期
+α 法人用印鑑
①設立日を決めよう
法務局へ定款や書類等を届け出た日のこと。まずこの登記日を決めて、この日から逆算して手続きなど必要な準備を行う。
春くらいに税理士さんと方向性を話してゆっくり準備して年内かな?とイメージしていたのですが、良い日取りを見てもらった結果、え?あと1か月しかないじゃんと慌てながら準備をすすめました
②会社名を決めよう
ずっと付き合っていく会社名は大事に決めたいこと。 私は個人事業届を出した際に、屋号も良い字画、読み方で決めていたのでそのまま使うことにしました
5年ほど前、一人になった再出発でしたがぼんやりと将来的にこうなると思っていたのかもしれません。この屋号k-Crowdは、kはkeikoを取って、Crowdは矯正用語の叢生(Crowding)から連想して、いろんな人たちが集まって賑わうようになればという想いを込めていました。
ワクワクします
③事業目的を整理しよう
ココが最も重要。 どんな事業をしたいのか?方向性も含め具体的に検討します。
私は、医療に関する教育、研修、セミナーなど企画・運営 コンサルティング業務 医療用機器、医薬品など販売 医療に関するマーケティング調査 記事執筆、書籍企画販売など、、その他いろいろ
今後、また変化していくと予測されますが現状思いつくことを上げました
④本店所在地を決めよう
もちろん、クリニックを持っていないですし、ほぼオンライン上の業務なので実家にするか?横浜のマンションにするか?色々考えましたが丁度、実家近くに所有する掘立小屋があったのでそちらに。
目の前には古墳があり、古き良き原風景が広がるのどかな所です。 奈良にお越しの際はお立ち寄りください
⑤資本金を入れよう
現在は、1円からでも可能だそうです。
ある程度は必要とのことで行政書士さんと相談し100万円としました
⑥株主(出資者)
もちろん私です。
⑦役員どうする?
実質、私だけのスタートですが、念のため母と妹たちも入れておきましたが、何か手伝ってくれるのでしょうか。
⑧決算期を決めよう
自由に決定できます。繁忙期をさけて5月末としました。
これらを税理士さん、司法書士さんと打合せしながら決めていきます。登記までに必要な定款書類作成や、公証人のチェックなど素人では難しく、登記日に間に合わせることができませんのでお任せです。
⑨ 早く会社用の印鑑を作ろう
この登記書類には会社の印鑑が必要となります。すでに定款書類に記載する内容は固まっているので書類作成まではスムーズでしたが、また、縁起物にこだわる性格上、印鑑もこだわった関係で3週間以上かかり登記日ギリギリ。
あとは、登記日を待つのみ
「荒波の航海に出る気持ち」
会社をつくること自体はそれほど難しくないことで、世の中には数多くの企業が生まれています。
帝国データバンクによると、企業の10年後の生存率は70%、20年後には52%、さらに創立ベンチャーの場合は5年後で15%、10年で6%となっています。それだけ企業を継続していくということは厳しいものなのだと肝に銘じます。
小さな一歩は、私自身の強みを活かし、インビザラインに関するドクターやスタッフへの教育育成を充実させ、これからインビザラインを学ぶクリニックの実績を伸ばしていくことに注力します。今後、一緒に運営できる仲間を増やしていくことで
メニューやイベントなどバリエーションが増えるとより一層楽しみが広がる気がします。またいろんな分野のスペシャリストや立場の違う仲間が集い学びながら、それぞれのロールモデルとなる働き方改革の実現を目指します。
そんな今までにない自由な発想でつながる場にしたいと思っています。
登記後の必要な手続きは、まだまだ続きます。
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