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草木染めをしておひさまに感謝する
園で草木染め
今週の土曜日にミカエル祭という、秋祭りの行事を園でやります。その準備の一部として、先週の木曜日に草木染めを保護者のボランティアもおねがいして、総勢30人ほどでやりました。
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準備するもの
用意したものは、子供たちのお印をあらかじめ刺繍して、前日に色止めを施しておいたシルクのスカーフ20枚。春先から庭に植えて収穫しては乾かしておいたマリーゴールドのお花。そして、ちょっと染料が足りなかったの時のために、念の為庭の桃の葉っぱを用意しておきました。
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共同作業
みんな登園してきて、トイレに行く必要がある子たちがいないか確認をしたあと(これ、何か特別なことを始める前の先生の習性ですよね、、、)、モーニングサークルタイム(シュタイナー教育ではライゲンとドイツ語で呼ぶことも多いようです)を全員でやりました。いつもより大きな輪ができて子供たちは大喜び。
今月は、サークルタイムで色の歌ゲームをやっているので、一通り歌やお遊戯をした後は、色ゲームです。
そして、朝の活動のテーブルにみんな集まって、草木染めの説明をしました。
お湯が沸騰しているお鍋に、お花を投入。素晴らしい香りがしてきます。そして、お湯は透明から黄色へ。1枚目のシルクを少しずつ入れて色の変化を見せると、大人も子供も「お〜〜〜」と感動です。
「じゃあ、好きな順番でどうぞ〜〜」と声をかけます。仕事の都合で早く行かなければいけない保護者から時間の余裕のある保護者へ、お互いに気遣いあいながら、譲りながら作業が始まります。そういう譲り合い、空気の読み合いというのが、アメリカ人には少し難しい部分ではあるのですが、コミュニティー作りには大切です。自分の都合も考え、お互いを大切にしようとする保護者たちをみて、子供たちも譲り合うことを真似しようとするのです。
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普段は、洗濯タライにいっぱい水をはるということは、安全上できませんが、保護者参加のコミュニティー行事ということで、染めたスカーフをお水に入れてふり洗いをします。そして、手で絞って、庭に張った40メートルほどのロープに順番に干して乾かしてもらいました。
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「手で絞って、、、」の実演をして見せなかったせいか、ドボドボのスカーフを吊るして干していた保護者もいました。手で何かを絞るって、この国ではほとんどしないですから、絞るという作業もこれから園では少しずつ見せて子供たちと一緒にやって行った方が良さそうです。
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スカーフは乾くにつれて、軽くなり風に揺れて光に輝いています。その下を子供たちが走り抜けて楽しそうにしていました。
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乾燥機を使うこの国では、洗濯物を干す光景も、ほぼ見たことがない子供達ばかりです。
楽しい、秋祭りの準備作業になりました。
秋分の日。これから、太陽の光が少しずつ弱まってきます。
おひさま、いつもありがとう。