所属すると言う感覚
新しい職場に初めていくときには、多少緊張しませんか?
多少どころか、朝からお腹が痛くなったり、前日よく眠れなかったり。
職場に行って、新しい社員証をもらったり、君の机やロッカーはここだよと、教えてもらったり。そうして、自分のものを置く場所があることに、なんだか安心する。
「ああ、ここにいてもいいんだ」「今日からここにも居場所があるんだ」って思う。
大人でも、そうでしょう。
子供たちが初めて幼稚園にいく時はなおさらのこと。うちのシュタイナーこども園にくる子供たちは、3歳から5歳ぐらい。生まれて初めて、お母さんと離れて過ごす4時間。4時間というと、親には短いのですが、子供たちには長い時間。とっても緊張しています。
今日のこども園新学期準備は、お印を描くことでした。お誕生日を見て、数ヶ月前に面接をした時の、一人ひとりの第一印象でお印を決めていきます。
この子は、りんご。この子は、若葉。この子はヨットのお印。
そして、あらかじめ濡らし絵の手法で描いた水彩の紙に、色鉛筆でお印を書いていきます。もう20年以上使っているお印だけど、色鉛筆の色の混ぜ具合、背景の色などが、違って毎回違う感じに仕上がります。お印にも個性が、、、
先週、ヤスリをかけてラッカーやペンキを塗っておいた、荷物かけと連絡箱に、順番に貼っていきました。
荷物掛けは、年齢の小さいさんと、大きいさんが隣同士のサンドイッチ。ふと、大きいさんが小さいさんを助けてくれるといいなあと言う意図から。
連絡箱は、小さいさんが下の段で、大きいさんが上の段。背が低い小さいさんでも、自分のお印が見えて探せるようにしました。
お部屋の中にも、お着替え袋と、室内ばきを入れる袋とジャケットをかける荷物掛けがあります。
こうやって、一人ひとりの毎日使うスペースが、「先生のお家(こども園)」に作られていきます。
今週の土曜日は、家族で来て2時間ほど遊んで(保護者には、軽い掃除と整理整頓を手伝ってもらいます)いってもらいます。みんなで、ガヤガヤ言いながら何かやると、それだけで、ちょっと子供たちも安心するでしょうから。