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発達過程9<4歳ごろ②>

どうして教えてくれなかったの?発達過程<4歳頃>


「発達過程」という言葉をご存知ですか?子供の身体と心が、どのように育つのかを、大まかに示したものです。保育士などの資格取得の際には必ず勉強する科目です。子供の成長は十人十色。もちろん、この通りには行きませんが、大まかな流れを把握することで、子育てに対する不安の解消、親の心のゆとりにつながります。是非「発達過程」を学び、子育てを楽しく、笑顔で過ごしましょう。

今回は4歳頃自我の発達についてお伝えします

【葛藤の経験】


自分と他人との区別がはっきりと分かるようになる時期です。そして、自我が形成されていきます。自分の気持ちを通そうとする思いと、時には自分の思ったとおりにいかないという不安や、つらさといった葛藤を経験していきます。
自分の意思が通らず、辛いといったような気持ちを周りの大人に共感してもらったり、励まされたりを繰り返しながら、子どもは友達や身近な人の気持ちを理解していきます。
周りの大人は、辛い思いに寄り添い・共感することが大切です。共感を繰り返す間に、子供は自分の感情を理解し、身近な人の気持ちも理解していきます。


【自己主張と他者の受容】


子ども同士の遊びが次第に活発になっていきます。それと同時に、競争心も生まれけんかも多くなります。自己主張をぶつけ合い、悔しい思いを経験しながら相手の主張を受け入れたり、自分の主張を受け入れてもらったりする経験を積み重ねていきます。自己を十分に発揮することと、他者と協調して生活していくという、人が生きていく上で大切なことを、子どもはこの時期に学び始めるのです。
主張をぶつけ合い、やり取りを重ねる中で互いに合意していくという経験は、子どもの社会性を育てるとともに、子どもの自己肯定感や他者を受容する感情を育んでいきます。

お友達とのケンカもケンカそのものを否定してはいけませんね。ケンカも成長に必要な要素です。どうしてケンカをして、どうして共感してあげる必要があるのかを理解すれば、心に余裕を持って子育てができるのではないでしょうか。
どうでしたか?なんとなく知っている、イメージは出来る方でも、はっきりとテキストになっているのを見て安心した、や確信できた方もいるのではないでしょうか?
次回は5頃のお子様の特徴についてお伝えします。
「専門知識」である「発達過程」を学び、子育てを安全に健やかに、そして心に余裕を持って楽しみましょう。


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