「「SNSが作った“世論”#ジョニー・デップ裁判」(NHKBS世界のドキュメンタリー)

今もNHKオンデマンドなら見られます。

「SNSが作った“世論”#ジョニー・デップ裁判」(NHKBS世界のドキュメンタリー)」

ジョニー・デップとアンバー・ハードの裁判(合計3回あった)はまさにSNS時代の裁判で、ハードに対し前例にない中傷キャンペーンが繰り広げられるものでした。

ハードがデップのDVを主張し、デップは名誉毀損だと主張したというものです。

デップは、ハードの主張を掲載したイギリス紙「サン」を名誉毀損で提訴したが敗訴。

その後デップは、ハードをアメリカで提訴し、この裁判はテレビ中継され、この時すさまじい質量のハードへの中傷、侮蔑が、すさまじい速度と質量でSNSに展開されていったことが描かれており、日本でもものすごい既視感のある風景です。

Nina Jankowicz

「あれは面白半分に人の人生を破壊するものでした。女性の人生を。」

Imran Ahmed

「ネット上のヘイトの根底にあるのは女性への憎悪です」

ハードへの大量の中傷・嘲りの背後にはmasuculinist(男性至上主義者)達がいて、この人達は、ジョニー・デップとアンバー・ハードの裁判を、「女性の主張を否定する絶好の機会」とみたのです。

本当に今日的な社会病理を感じます。日本でも全く同質のことが起きている。私は身をもって体感しているし、他にも多くの女性が体感していますね。

裁判をやっても勝っても、「SNS世論」の強さは裁判だけではなかなか変えられない。極めて深刻で、人権とか民主主義とか、社会が大切にしなければならないものがSNS隆盛の中で基盤を崩されていく危機感ですね、、、 というようなこともSNSで書いているし、SNSを使って良いことが起きることもあるけれど、とにかくこれは必見のドキュメンタリーです。


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