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グリーンレジリエンスの必要性
2019年に世界経済フォーラムで発表された
「The Global Risk Report2019」では、グローバルリスク意識調査において、
環境リスクが発生可能性が高いグローバルリスクの上位3位を独占しました。
中でも異常気象は2017年以降3年連続して
発生の可能性が高いグローバルリスク1位となっています。
(※1/15に発表された最新のデータでは、2020年の上位5位を環境リスクが独占。異常気象は4年連続1位に。「気候変動への緩和と適応の失敗」が影響の大きさで1位となった。)
これまで気候変動の顕著な影響は、
島しょ国や東南アジア、アフリカ、カリブ海などが中心でしたが、
COP25の会場でドイツの環境NGO「Germanwatch」が発表した
「2018年の自然災害の被害国ランキング」では
日本が世界の一位になりました。
おととし地球上で一番被害を被った国、それが私たちの暮らす日本なんです。
ハイブリッドな防災とは
同時多発決壊、大規模浸水など、
想定をはるかに超える大水害が毎年のように発生している昨今、
これまでグレーインフラが誇ってきた我が国の防災力が
十分でなくなりつつあることは、
被害実態から言うまでもなく明らかです。
気候危機に対応できる防災の概念として重要なのが、
グレーインフラとグリーンインフラの融合(ハイブリッド)です。
グリーンレジリエンスの根源にある、
自然環境のもつ多様な機能を生かしたグリーンインフラとしての防災・減災対策は、
昨年の国土強靭化計画にも盛り込まれました。
私も研究会のメンバーとして、官庁や大学の先生方と一緒に
毎年あらゆる地域の自然共生文化を見学させていただいていますが、
グリーンインフラを取り入れたまちの多目的化は、
豊かな自然教育の提供や若い世代の人口増など、
あらゆる社会課題を解決する、
nature based solutionsにつながる成功例もあります。