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川上先生。

学校の先生の言葉で
印象に残っていることって

私にとっては
数える程度。

小学校3、4年の時の
担任の「川上先生」は
良い先生として
学校内と母親たちに
定評がありました。

「学校の先生って変な人が多い」

これは
私の個人的な印象です。

今振り返っても
生徒を忘れて若い女教師に
体育館で告っている先生。

目に付く生徒を
徹底的にいじめる先生。

生徒の母親と出来ちゃう先生。

小学校だけでも
「人間関係の縮図」が
出来上がって居て

なんとも言えない思いで
遠目から見ていました。

学校の先生は
個性的な人が多かったからか
川上先生は私の中で唯一
顔を覚えていない先生です。

こんな印象なのは
多分

「平等に分かち合う」って事を

先生が教育の中で
大切にしていたからだと思います。

ある時
こんなことを言われました。

「全部ひとりでやっちゃだめ」

そうですね…
言い訳なんて言いませんでしたが
この言葉の発端は

私の家で
紙芝居づくりの
グループ学習をやった際
みんなが集中しないし
まとまらないし

果てには
家庭環境が安定していない男の子は

「ここから飛び降りて死んでやる〰️」

増築で新しくなったばかりの
うちの2階から
自殺騒ぎ。

結果
紙芝居はみんなで作れませんでした。

私のいつもの心の声…

「しょうがない」

期日まで
ほとんどひとりで
(母親の手伝いもあったでしょうが)
紙芝居を作ってしまいました。

大きな画用紙に数枚だったので
絵を描く作業が大変だったのを
なんとなく覚えています。

川上先生の授業で
1番覚えていることは

高学年に上がるため
クラス分けの前の
クラスの文集作りです。

ひとりひとりに
好きな絵を自由に描かせて

ここから
どうするのかと思ったら

「大きく描いた絵の
   好きな部分を正方形に
   小さく切り取る」

何を描いたかおぼろげですが
自分の巾着袋の絵のデザインを
そのまま写しただけだと思います。

かわいい
カラスのキャラクターが
主人公だったような記憶が…

とにかく
私にとってはその
「切り取り作業」が
斬新で新鮮でした。

先生の
ちょこっとだけ突き刺さってた

「ひとりで全部やっちゃだめ」

私の性格そのまんま

子どもごころに
痛いところを突かれた感じだったのでしょう。

その
斬新新鮮な
絵の切り取り作業とともに
思い出した先生の言葉…


絵を描くお仕事をするようになって
少し大きめに描いて
気に入った部分だけ切り取って

額縁に納める構図を決めたり

Instagramに絵をアップする時に
絵の良いところを
いち部分だけカットして
加工する

この作業に通じているんです。

デザインの基礎を
きちんと学校などで学んだ方にとっては
当たり前なのでしょうが

絵だけ描き上げて
そこで終わらず
カットする作業がまた楽しい

私の欠点である
「ひとりの作業」が
今のお仕事になっています。

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