初の北アルプスで出合った、遭難&遭難回避行動
2022年夏、北アルプス縦走(燕岳→大天井岳→東天井岳→常念岳)へ家族(大学生の息子二人とアラフォー妹)と行ってきました。
その記録はこちら。
そこで痛感したのが、山は美しく、そして厳しい、ということ。
登ってみて体感したヒヤリ、実際に見た&聞いたヒヤリが今回の登山であったので、記しておこうと思います。
救助ヘリが来た
今回の山では、2日目にヘリでの物資搬送という貴重なシーンが見られましたが、実は3日目もヘリを見る機会がありました。
このときは、怪我人を運ぶための救助のヘリでした。
2日目の夜のこと、宿泊していた常念小屋に怪我人が緊急搬送されました。ご夫婦で登山中、夫が転倒して足を負傷。翌朝ヘリが迎えにくると。
翌朝の食堂で、テーブルをご一緒した団体さんの女性が搬送されてきたところに遭遇してお話を聞いたそうで、聞こえてきたところによると、
「怪我された旦那さん、運ばれてこられたのを見たけど、大きな体の方でね。奥さんのほうは、ずっと登山やられていたそうよ。旦那さんは今回が初めてみたい。“お前に登れるんなら俺もいけるだろう”って」
命に別状はないものの自力での下山は無理、ということでヘリの出動となったようです。
ご年配の夫婦だったそうです。
妻が楽しそうに山に登っているのを見て、「ならば一緒に」と夫が参加した最初の山行きだったのですね。
怪我が軽症でありますように。
夫婦でまた山を楽しめるといいですね。
団体さんの女性が、
「山は登れば登るほど、コワいって思う。本当に」
としみじみ噛みしめるように言っていたのが印象的でした。
朝食後しばらくしてヘリの音が。
常念坊の屋外テーブルから見送りました。
「青いのは長野県警のヘリだね」
と妹が教えてくれました。
『岳』で久美ちゃんや阿久津くんが乗ってたヘリか。
早めの下山を決めたご夫婦
ヘリを見送った屋外テーブルでは、一組のご夫婦が一服されてました。
ともにヘリを見送りつつ、救助のヘリであることや、昨夜の搬送のこと、朝食の席での話などをすると、ご主人が、
「ウチと同じだなぁ」
と。
聞けば、こちらのご夫婦も妻が登山ベテラン、夫は初めての登山。
「彼のために無理のない行程を組んだつもりだったんですけど、膝が痛くなったっていうから予定変更、今日は下りることにしたんです」
という妻に、
「いやぁ、ヘリって手があったかぁ」
とジョークを交えてひょうひょうと答える夫君。
なんというか、肩の力の抜けた雰囲気がすてきなお二人でした。私よりちょっと上、アラ還くらいかしら。
山では無理をしない、予定はフレキシブルに、という姿勢が大事だなぁ、と教わりました。
山の装備はもちろん、体の準備もマスト
帰宅してから調べたところ、今回の登山中(8月第1週)、長野県内だけで16件の山岳遭難が発生していたそうです。
詳しくはこちら。⇩
私も、今回の山行きについては登山をする友人に「くれぐれも油断するな」とかなりおどされてきたので、用心だけは重々したつもりです。
また、日々、テニスや水泳、ときどきヨガ、といった具合にぼちぼち動いてはいたので、暑さ対策や防寒、靴やストックなどの装備をしっかり準備していけば大丈夫だろう、と臨みました。
※予定外だったのは、70代の父が不参加となったこと。ゆっくりペースのじいじがいなくなって山登ラーの妹や学生の息子たちのペースについていけるか不安でしたが、長男の高所恐怖症と事前の軽い捻挫などのこれまた予定外の事態が作用して、ペース的には、プラマイゼロといったところ。
結果は、天候に恵まれたこともあり、順調かつ無事に最高の登山を楽しむことができました。
ですが!
帰宅後の筋肉痛、ハンパなかったです!!!
下山翌日から3日間は階段下りるのがコワイくらいの両腿の痛みでした。
実は、初日の夜、燕山荘の梯子階段で足が攣りかけました。
夜寝るときは、連日マッサージボールで下半身をほぐしながら就寝。
最終日の下山中、一度、見事に尻餅をつきましたが、あれは足の疲労がかなりきていたのだと思います。
登山と平地での運動は、まったく違う。
このことを今回の登山で痛感しました。
ふだん趣味のスポーツをしたり、街中でジョギングをしたり、体を動かしている人でも、登山で使う筋肉や体力、そして視野などの感覚は別物、ということを心得て臨むとよいと思います。
「油断するな」とうるさく言ってくれた友人たち、ホントありがとう!
これから長く登山を楽しむためにも、リスクを十分知って備えたいと思いました。
こちらのサイトもとても参考になります!⇩
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