18年間働いた総合商社から2人の子持ちで転職をしてみたワーママの“願い”

新卒で入って18年間勤めた大手総合商社を今年の3月に退職し、4月から株式会社メルカリに入社しました。

最近転職市場も活性化してきて、40代の転職も以前より増えているとは言え、まだ、子持ち女性でこの年で全く違う業界への初めての転職！というのは少ない方ではないかな・・・と思うので、この時点で一旦考えていることを書いておくことにしました。
同じような状況で迷ったり悩んでいる人に少しでも参考になれば幸いです。

転職理由～新しい出会いと環境にワクワク～

転職に至った理由としては、前職への不満というよりも、シンプルに新しい環境にチャレンジしたかったからです。
（もちろんキレイごとばかりでなく、前職で色々と思うところがあったというのもありますが、それはきっとどんな組織に行っても多かれ少なかれあるでしょう、という前提で。）

元々私は人が好きで人事を希望して人事に配属されたくらいだし、新しいコミュニティに入っていって、新しい人と出会い交流し刺激を受けることが大好きな性格です。友人・知人からはむしろ、「よく18年も同じ会社にいたね。」と言われたりしています。
とはいえ前の会社は単体5,000人、連結数万人の大きな会社だったし、総合商社という特性柄、“ラーメンからミサイルまで”と言われるような幅広い産業の情報が入ってきましたし、全世界130以上の拠点があり、一つの会社にいても沢山の国のプロジェクトの話が聞けたので、18年間ずっといても知り尽くせない奥深さがありました。

しかし、どんなにビジネスの領域が広くてグローバルにビジネスをしていても、一つの会社は一つの会社。良し悪しではなく、その会社独自の文化ややり方、考え方というのは深く根付いていましたし、一緒に働くメンバーもある程度顔見知りの中で役割が入れ替わっていくのみのような感覚もありました。
そんな中やはり自分の性格としては、違う組織に行ったらどんな感じなんだろう、違う人達と働いてみたらどうなるんだろう、というシンプルな好奇心もあり、「今と全く違う環境に飛び込んでチャレンジしてみたい！」という気持ちは抑えられませんでした。

昨年1月に第二子を出産し、一旦元の会社に戻ってフルタイムでしっかりと働ける自分自身の状況を確認したところで、新しいチャレンジをしようと決心しました。
前職の職場のみなさまには、育休中待っていて頂いて復職後半年で転職・・・というのも申し訳なさはありましたが、休職期間を半年で切り上げたり、すぐにフルタイムで戻ったりというところで、自分なりには努力をしてきたつもりです。（これはあくまでも私の一例であり、休職期間や時短の活用は家庭や個人の状況それぞれだ、ということは書いておきます。）

Life Purpose

過去、グロービスでも2年間ずっと「Personal Mission（志）」を考えさせられ、コーチングでも「Life Purpose」を問われ続け。私は何のために生きるのか、人生の中で、仕事はどういう位置づけなのか、何をするのが一番自分がイキイキするのか・・・考え続けています。過去何度かnoteにも書いているかと思いますが、今私が持っているLife Purposeは以下の通り。

「誰もが自分らしくイキイキと活躍できる社会を創る」

“誰もが”というポイントが重要で、あらゆる属性・バックグラウンドの人が、それぞれのresourceとcreativityを発揮できる世の中にしていきたいと思っています。
そういった時に、自分自身も一つの組織に留まっているのではなく、色んな組織に入ってみて、多様な人の思いに触れたい、その中で組織人事に広くかかわっていきたい、という思いがありました。

「子供がいるからこそ様々なチャレンジを楽しめる社会を創る」

大きなLife Purposeの中にもいくつかサブテーマがあるようなイメージを持っていますが、「グローバルに多様な国籍・人種の人が違いを楽しめる社会にしたい」、とか、「若者が大人になるのを楽しみになる社会にしたい」「子供たちに『大人って楽しそう』と思ってほしい」など、いくつか思っていることはあります。その中の一つに、「子供がいても、仕事もプライベートもイキイキと楽しめる社会にしたい」というのがあります。
そんな中で、転職はあくまでも一つの選択肢ではありますが、子供がいることで転職に躊躇する人も多少なりともいる世の中で、「転職してみたら楽しかったよ！」という実例を自分で体現してみたいという思いも、今回の実行に自分を動かすエネルギーになりました。

「支え合える社会」

上述の通り、私は性格的に、新しい組織や環境に飛び込んで行ってみたいという思いがあったので転職という形になりましたが、「今の組織で大きいことチャレンジしたい」とか、「新しい勉強を始めたい」とか、人それぞれどんなことでも良いですが、子供がいるからと諦めるのではなく、回りの人のサポートやサービスなど色んなものをフル活用しながらも、みんながイキイキワクワク新しいことにチャレンジできれば良いと思うし、それを支え合える社会にしていきたいです。
“支え合える”って本当に大事で、私も思い返せば転職にあたって、沢山の人にサポートしてもらってきました。子供を見てもらう夫や母・ナニーさんもですし、沢山の友人・知人に壁打ちに付き合って頂いたり、叱咤激励・アドバイス頂いたり。自分が本当は何をしたいのか向き合ったり、転職に向けてどんな準備が必要か考えたりなどさせて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。

新たなスタート

当たり前ですが、転職は新たなスタートであって、ゴールではありません。
大切なのは、この後、新たなチャレンジにどう向き合って、どんなことを成し遂げられるか。組織にどんな貢献ができるか。ここが勝負どころです。

まだ入社してたった3週間ですが、メルカリという会社に、特にカルチャーの観点で、なんだかすごい可能性を感じています。
入社早々、ワークショップで英語でファシリテーションさせて頂いたり、タスクフォースのメンバーに入れて頂いたり。自分がやりたい！と思って手を挙げれば、どんどんチャレンジできる場が沢山あります。（勿論その分責任も伴いますが。）
（その他、メルカリに入社して感じたことはまた別の機会に書きたいと思っています。）

組織人事のスペシャリストととして、この組織のポテンシャルを最大化することに貢献し、それが更に、日本という社会にもインパクトを与えていければ良いなー、と夢見ています。

その道のりはもちろん平坦ではなくて、課題やしんどいことも沢山あるのでしょうが、今の心境としては、そういう苦難もチャンスの一つとして乗り越えていければと思っています。

社内外色んなみなさんとコーワークしながら進んでいければと思っていますので、関わりのありそうなみなさまは是非引き続き、よろしくお願いします！！