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PQ(ポジティブ・インテリジェンス):体を筋トレで鍛えるように、脳も筋トレするメンタルフィットネスをしたら、実際に幸福度が上がった話

3月から4月に6週間かけて、コーチングの師匠であるなべゆきさんからの紹介で、ポジティブ・インテリジェンス(PQ)を高めるプログラムに参加しました。

コーチングの理論とも繋がるし大変興味深い内容だったのでここに書き留めておきたいと思います。

 IQ、EQに続くPQという概念

ビジネスで成功するためにはIQ (Intelligence Quotient/知能指数)だけではなくEQ(Emotional intelligence Quotient/こころの知能指数)も重要である、というのは聞いたことがある方も多いかもしれません。ダニエル・ゴールマンが本を書いていて世界的ベストセラーにもなっていますね。 

今回私がやったプログラムは、EQの更に先を行く、というか、EQのベースになっている、PQ(Positive Quotient/ポジティブ指数)を高めるためのプログラムです。PQの定義としては「人生における様々な困難・チャレンジに対し、ネガティブではなくポジティブなマインドセットで対応するキャパシティ」と表現されています。

どんなにIQが高く才能を持ち合わせている人でも、「自分は何をやってもダメだ」と思い込んでいたら、パフォーマンスを発揮するのは難しいですし、成功することはできません。PQが高い人は、何かネガティブと思われる事象が起きても一喜一憂せず、全ての事を'Gift'だと捉えて未来への糧にできるという考え方です。

生存脳とPQ脳

人間の脳の神経ネットワークには、生存(サバイブ)と発展(スライブ)の主要機能を実行する領域が別々にあるそうです。生存脳が優勢の時は、身体的・感情的に生存を脅かす危険に対して敏感になるため、臆病になったり自己防衛的になったりしてしまいます。一方、発展のための脳の領域(PQ脳と呼んでいます)が優勢だと、成長・発見・探究・創造・感動のチャンスや潜在能力を最大限に発揮できるチャンスを追い求めるそうです。そのおかげで、PQ脳が優勢な時の方がクリエイティブでパフォーマンスが高くなるとともに、心の平安、健全な人間関係も得られるのです。

成功だから幸せなのではなく、幸せな人(=PQが高い人)が成功する

実際に、様々なリサーチの結果、幸せな人(≒PQが高い人)は、そうでない人に比べて以下のような特徴があるという結論が出ています。
・チームパフォーマンスが31%高い・営業成績が37%高い・寿命が10年長い・創造性が3倍!こういう理論に基づいて、最近の心理的安全性とかウェルビーイングの流れがあるのですね。


体を筋トレで鍛えるように、脳も筋トレするメンタルフィットネス

私が参加させて頂いたプログラムは具体的には以下書籍「スタンフォード大学の超人気講座 実力を100%発揮する方法」を元にしたもので、脳を鍛える筋トレをインテンシブに6週間続けるというものです。脳神経科学的な観点や心理学的な多数の研究結果・実績に基づき解説されているのでとても納得度が高い内容でした。

上記書籍の著者であるシャザド・チャミンさん本人が動画で毎日やるべきフィットネスをお話ししてくださり、トレーニングした分がアプリに反映されて自分の(脳の)筋肉がどれくらいついているかが数値で表れるというものです。PQ脳を鍛えるには、視覚・聴覚・触覚などの感覚に強く感じ取ることが重要で、そのために数分間、目の前の物を凝視するとか、近くの音と遠くに聞こえる音を聞き分けるとか普段使っていない感覚に意識を集中させます。

瞑想やマインドフルネスと似ているかもしれませんが、違いとしては、瞑想やマインドフルネスは静かな場所やシチュエーションなど改まった場所で環境を整えてじっくりやるものかと思いますが、メンタルフィットネスは鍛えればどんな雑踏の中でもふとした瞬間にすぐにできるというのが特徴です。

メンタルフィットネスの効果

私個人的には、ちょっとイライラしそうになった時に、ふと一呼吸置いて冷静になるとか、つい自分の心のクセ(サボタージュと呼びます)で真の希望ではない行動を取ってしまいそうになった時にブレーキがかけらりたりとか、そんな影響を実感しました。

今は育休中かつコロナ禍なのであまり人間関係のストレスは感じていないのですが、今後仕事などでそういったフラストレーションがある場合も、PQ脳を高めることで上手に対応できそうな気がしています。

 プログラムの中には心のクセ(サボタージュ)の扱い方とか、PQを実践に繋げる方法(生産性向上、人間関係改善、子育て・リーダーシップ・・・等)など盛りだくさんでしたが、Rich Contents過ぎてまだ消化不良のところもあるので、これからも継続的に深めていきたいと思います!

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