春の陽射しを楽しみにーー「暮らしのヒント集」(『暮しの手帖』2024年早春号)より
明日で1月も終わり。2月に入ると、節分、立春・・・と暦の上では、日毎に春に近づいていきますね。
今日は、「早春号」の「暮らしのヒント集」からいくつかご紹介します。
3.自分を幸せにできるモノやコトをいくつ持っていますか?ささやかなものでも、心の中にたくさん溜めておけば、落ち込んだときの備えになります。
よく言われることですが、自分で自分の機嫌を取るのは大切なことですね。自分を幸せにするというのはそういうことなのではないでしょうか。
そう言えば、『枕草子』の「ものづくし(類聚章段)」の中にも、「心ときめきするもの」が挙げられています。
その中の一つ、
「よきたきものたきてひとりふしたる。」
(よいお香を焚いて、一人横になること。)
というのは、今風に言えば、好きなアロマをくゆらせて、ゴロゴロすること・・・になるでしょうか。
「これ」をしたら楽しい、
「これ」があったら安心する、
自分専用の「幸せスイッチ」をたくさん見つけておきたいと思います。
5.たとえ肉親や親友であっても、互いの悩みや痛みは、深いところでは理解できないものです。せめて、「わかろうとする姿勢」を持ち続けたいですね。
心の中(うち)を全てさらけ出すなどというのは案外できないものですよね。少し話し始めると、止められなくなりそうな気がして・・・。
当事者でなければ、「悩みや痛み」を100%理解することは確かに難しいものです。
相手が話したいことだけ話してもらい、少しでも心が軽くなりますように・・・という思いで耳を傾け、不用意なアドバイスはしないように。
そんな風になれたらいいなと思います。
20.桜のつぼみになったような気持ちで過ごしましょう。寒いなかでも、一日一日と体に熱を蓄えて。ほら、春はすぐそこです。
まだまだ桜には遠い季節感ですが、「桜のつぼみ」という言葉に惹かれました。
いつか花咲く日のために、「つぼみ」の気持ちで春を待つーーこれから2ヶ月ほどの日々の過ごし方の素敵なヒントを教えてもらったような気がします。
皆さまも、「つぼみ」モードでささやかな楽しみを大切にしてお過ごしください。