昔はよかった…?
平成以後の日本(そして世界も)は、とにかく目まぐるしく不吉が走り抜けた。
日本で言えば、昭和の終わりに日本株価最高値?を叩き出しバブル熱に浮かれたのも束の間、阪神淡路大震災やオウム事件、そして米国同時多発テロ、イラク戦争。
その後も続くテロ、自然大災害、リーマンショックと、何が何だか支離滅裂に禍々しく事件は多発していって、その間日本は景気回復もままならず、失われた数十年と言われながらまたぞろ耳目を疑う放射能汚染……。
東日本大震災で、とどめを刺された感も出てきた。
そうしている間もなく今度は世界パンデミック。疫病covid19による、見たこともない異常な世界・社会が目の前に現れた。
平成以後に生まれ、戦後の昭和元禄泰平を知らぬ方々は、生まれた時から世界は戦争、テロ、自然大災害、デフレ不景気、よくわからぬ数々の大事件等々、ひたすら混乱と哀しみと、理解したそのすぐ後にまた理解不能な災禍が、という時代を生きていることになる。
今この時も、ウクライナではロシアの暴虐が毎日繰り広げられている。
今の世界は日本は、どこへ向けて進んでいるのだろうか?と、若い人は特に混乱を分析できぬままに漠然と、呆然と考えていることだろう。
昭和日本は言うまでもなく戦前はリアル地獄。
戦後は、日本史上類を見ない泰平な世の中であって、日々是向上しかないムードがあった。給与は毎年上がる、そうでなくとも職場(転職先)がないなどあり得ない。世界が(少なくとも経済では)「Japan as No.1」を認めていた。
平成以後はそこからの転落があまりにも激しく、今や日本は総貧困化しているとさえ、堂々と言われる国になってしまった。少子化は病的に解決不能となり、このままでは近未来、日本は「消滅」へと堕ち続けるとまで世界から発言される事態だ。
栄枯盛衰。盛者必衰……などと、詠っていられるゆとりもなくなった。
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