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区役所通りを歩きながら①
このミスド、まだあるんだ。
何年振りかに、夜の区役所通りを歩いてみた。コロナも明けて、人も多くこの歌舞伎町に戻ってきたみたいだ。
10数年前、週末仕事終わりにここらへんを呑み歩いていた。
仕事のストレスや、一人暮らしをしていたことで何か心の寂しさを
この街で満たそうとしていた。
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ルーティンは、19時頃から夕飯がてら居酒屋やラーメン屋で軽く飲んでから、行きつけの区役所の裏にあったキャバクラ(知っている人ならあの店ってわかる有名店)で飲んでいた。
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1番よく食べた
基本的には、フリー(指名なし)で、色んなキャストの方と楽しく
話をしながら、安い水割りで心を満たしてくれた。
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そんな日々を繰り返していたある時、いつものごとく店に入って
いつものように飲んでいた時、ある新人キャストと知り合った。
静岡から東京にきて、美容の学校にいきながらバイトでキャバクラに
働き始めたという。
外見は正直、ほかのキャストの方よりも華やかさもなく、どっちかと
言えば地味な子だった。でも、とても笑顔が素敵だった。
不慣れな世界で頑張っている姿を見て、指名するということで、応援してあげたいという、今で言う「推し」の気持ちになり、それからは毎回彼女を指名するようになった。
そして、同伴(入店前にご飯に行ってそのまま一緒に入店指名する)も
するようになり、いつしかお互いに客とキャスト以上の関係になっていった。
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気が向いたら②に続きます。