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Cohanaというブランドの成り立ち-第3回

Cohanaのブランド名の由来

Cohanaは、日本神話の女神、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)を由来としています。木花咲耶姫は、桜の木の花が咲くように美しく、日本を象徴する富士山の神として崇められています。日本の古来からの伝統や文化を尊重したいとの思いから生まれたブランド名です。

なぜ、ブランド名を日本の神話から引用したかというと、最近になって日本の歴史を改めて勉強すると、日本は古来から、世界に誇るべき素晴らしい文化、最高水準の技術力を持っていることを感じ、日本の伝統や文化への畏敬の念を表現したかったためです。

日本の技術力の高さ

日本は技術立国だとよくいわれます。ハイテクの技術だけが注目されがちですが、古来から長年培ったモノづくり技術がその根底にあるのいうまでもありません。

例えば、1543年に、種子島に漂着したポルトガル人が保有する鉄砲を領主が購入し、職人に鉄砲の製造について研究させました。10年もするうちに、日本中の鍛冶が鉄砲を製造できるようになります。そして、1575年に、織田信長は1万の鉄砲隊を率い、長篠の合戦で武田勝頼の騎馬隊を撃破したのは有名な話です。この頃の日本の鉄砲の保有数は世界一だったともいわれています。鉄砲が伝来してからたったの数十年のことです。

また、幕末に黒船が来航し強制的に開国を迫られたことは有名です。しかし、その危機感から、10数年後に欧米の蒸気船を凌駕するような船を完成させたことはあまり知られていません。それも幕府ではなく、地方大名の元で実現しました。

  この時代、白人の列強は大砲を装備した蒸気船で世界中を駆け巡っています。アフリカ、南アメリカ、中東、インド、東南アジア、中国などの有色人種の人々は皆、最新式の動燃機関を備えた船を見ています。彼らはそのテクノロジーに驚きはしたことでしょうが、同じものを作った民族はどこにも ありませ ん。しかし日本人は違いました。見様見真似でまたたくまに同じものを作り上げたのです。しかも欧米人の助力も援助もなく、三つの藩がそれぞれ独自の研究と工夫によって完成させたのです。

百田尚樹. [新版]日本国紀<下> (幻冬舎文庫) (pp.20-21). 株式会社 幻冬舎.

世界を見渡しても、一国で、ありとあらゆる素材や技術を用いて、さまざまな種類のものを作ることができる国は日本だけだと思います。実際、経済産業省によると、日本の47都道府県すべてに伝統的工芸品が存在し、その多様なものづくりの技術が実証されています。

伝統的工芸品の定義
1.主として日常生活の用に供されるものであること。
2.その製造過程の主要部分が手工業的であること。
3.伝統的な技術又は技法により製造されるものであること。
4.伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるものであること。
5.一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているものであること。

経済産業省ホームページ

Cohanaは、伝統的工芸のみに限定しているわけではありませんが、いつか47都道府県すべての地域とコラボレーションができたら素晴らしいことですよね。これからももっともっと、日本の素材、技術のことを勉強し、それを組み合わせて世界に発信していけたら良いと心から思っております。

Cohanaについてのお話は以上となります。


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