ネパール3日目:伝統料理、コスプレ、レジデンス

11月9日(土)
ようやく体も生活も少しずつ慣れてきました。
朝起きて、散歩したり、noteを書いたりが落ち着いてできるようになりました。
相変わらず天気も気候も良くTシャツや長袖程度で過ごせる状態です。
午前中は空気が澄んでいますが、お昼過ぎには砂埃がまったり、乾燥しているのがわかります。
さて、今日の目的は以下の大まかに3つ。

1. ワタル・オイカワさんに教えていただいたTaragaon Nextという場所へ行くこと。
2. オイカワさんが楽しみにしていたネパール最大のコスプレイベントを見に行くこと。
3. 一度、レジデンスを受け入れてくれたGallery Mcubeを見に行くこと。

出発前にはホテルと提携しているレストランでパンやオムレツ、ジュースとコーヒーがセットになっているコンプリメンタリー・ブレックファストをいただきました。その後は部屋に帰ってnoteを書き終え、早速、目的地へ行くために配車サービスPathaoを使って、バイクを呼ぼうと大きな通りに出ました。この時点で10時頃でしたが、やはりカトマンズの高度に心肺機能が順応していないのか、なんとなく頭がぼんやりしている感じが続いています。

そんな中興味本位で、道端で緑の丸い小さな果物みたいなものを売っている女性がいたので、何か聞いてみました。返答してくれましたが、「ビタミンC」というくらいで詳しくわからなかったので、「一つ食べてみたい」と伝えても、よくわかってないみたいなところ、たまたまそれを買いに来たバイクの男女が「これ買うから、一つ食べていいよ!」と言ってくれたので、一つ口にしてみました。結構渋い感じの味で、リンゴのような食感で中に大きな種があり、食べ続けるには難しいなあ~と思いながら、この男女の話を聞いていたら、血液の循環を良くするとのことでしたので、しっかりと堪能しました!

その後Pathaoの配車を使って、Taragon Nextへ行きました。PatanからTaragaon Nextまで30分くらいで到着し、チップを入れて250ルピー(大体280円くらい)でした。またヘルメットはありませんでしたが。。。

Taragaon Nextはもともとは1960年代に海外の専門家や旅行者を受け入れるゲストハウスとしてオープンし、オーストリアの建築家であるCarl Pruschuaが建築デザインをされ、カフェやミュージアムを備えた複合施設です。とても独特で個性的な建築ですが、視覚的にも空間的にもとても心地よい場所でした。伺った日は2日間にわたるイベントの初日で、フィルムスクリーニングやショップ、ネパールのエスニックグループの出展がありました。

入場料は300ルピー(330円くらい)で、受け取ったチケットには「005」ということで、かなり早くに入場した来客となりました。なので、関係者がそこかしこで準備に奔走していました。そんな中、足を入れた建物ではフィルムスクリーニングをしていました。パネルにはネパールの映画監督の紹介がされていて、見渡していくとKesang Tsetenの名前を見つけました。10年ほど前にネパールに来て、たまたま入ったお店で出会った映画の監督でした。ネパールについてのドキュメンタリーを撮影する世界的に評価を受けている映画監督で当時お店で見たDVDのパッケージや解説を見てすぐに購入したのを覚えています。そして、実はこのお店の店主さんがこの監督の妹さんで詳しくお話をくださったのと、今年の初めに10年ぶりくらいにメッセージをくださっていたので、ここでの上映との偶然の遭遇から昔の記憶が少し蘇りました。また後の話になりますが、帰宅後この妹さんへメッセージをして、近況を報告しておきました。

さて、建物や展示を見て進み、屋外ではマルシェが展開されていました。ネパールのエスニック・グループの料理や特産物が販売されているマルシェで、なんとなく足が向いた先でお話をしたのがNewari料理を販売しているグループでした。まだ、ネパールの食文化をよく理解していないので、名前もスタイルもどのように説明していいかわからないままでしたが、対応してくださった方が一つ一つ丁寧に料理を説明してくれました。見た目にかなり豪勢な料理にも見え、観光地の真っ只中で滞在している身として、値段がわからないまま注文するのは気が引けましたし、値段が書いてあってもネパールの数字でいくらか分かりませんでした。単品なのかセットなのかよくわからないままでしたが、地酒も含めたフルコースがなんと450ルピー!(500円くらい)。。。めっちゃお得じゃんって感じで一つ一つの味を楽しみました。

その後は隣のブースに置いてあったりんごに魅了され、そちらでお話を聞いてみました。赤い花のお茶も置いてあり、蒸留酒や蜂蜜も置いてあり、なにやらものすごく高品質なものを扱っているように見えました!話を詳しく聞いてみるとカトマンズから車で東に11~12時間ほどの行ったところにある集落から来たとのことでした。標高2,700mのところでりんごの栽培や自給自足の生活をしているとのこと。お父さんと娘さんがいらっしゃいましたが、ご家族で経営をしているとのことでした。大事な人にプレゼントする「Darling Dahlia Tea」というお茶やイタリアから「ふじ」種のリンゴの苗一つ購入して、りんごをさだてているとのことです。そして、そのりんごの加工工程で出た廃棄部分を活用した蒸留酒の話を聞かせてくれました。娘さんはおばあさんの伝統的な暮らしを継承したいとのことで、故郷に戻られて、伝統的な暮らしを続けているそうです。エベレストを背にした山岳地帯とのことで人手が必要な時もあるので、手伝いをしてもらえるとありがたいとのことで、とても興味を覚えました。

そうこうしているとオイカワさんが楽しみにしているコスプレイベントでの待ち合わせ時間が近づきましたので、またPathaoでバイクを配車して次の目的地へ行きました。会場が見えた時には、ファンの熱気が伝わってくるようなエントランスですでにかなり多くの人たちで賑わっていました。コスプレをした人たちもちらほら見受けられました。受付では普通の来場者のエントランスとコスプレをした来場者で入場の仕方が分けられていました。私は当日券をキャッシュで購入したので600ルピー(660円くらい)を支払って会場に入りました。

Otaku Jatraというイベントで日本のアニメ・キャラクターのイメージやコスプレをした人たち、それらを楽しみに来た20代前後の人たちの熱気がものすごかったです。大きなステージも組まれコスプレやK-popダンスの披露をしていました。本当にプロ・レベルの品質に見えました。また、室内会場では実況を交えたゲームの大会も行われていました。日本や海外で見てきたフェスや国際展覧会のような雰囲気でした。アニメやpopカルチャーの急速な広がりを肌感覚で実感しました!

さて、その後はまたPathaoを利用してGallery Mcubeへ移動しました。着いた時は来場者もスペースの人もいなく、カフェのスタッフさんと近所の方がいるくらいでとても静かでした。コスプレ会場とのコントラストがすごいのですが、静かにギャラリーの展示を鑑賞させていただきました。イタリアのアーティストの絵画の展示で3日間だけの展示でした。

さて、その後はホテルの近くへ戻り、お茶屋さんやタンカのペインティングを見たりして、ゆっくりと過ごしました。

今日はここでおしまい。

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