見出し画像

ネパール5日目:カトマンズ大学で授業!!!

11月11日(月)
今朝も穏やかな朝が始まりました。
窓を閉めて寝たので、目が覚めた時は朝方のお祈りの歌は聞こえませんでしたが、窓を開けたらしっかりと歌が聞こえてきました。

ネパール到着後にキャッシングをして手持ちにしていたキャッシュがなくなってきたので、ATMでのキャッシングをしに行きました。私の滞在しているホテルの近隣にはいくつかATMが点在していましたが、なんとなくどれを信頼しようかという不安もあったので、インターネットの情報を参考にして良さそうな銀行のATMを探していきました。

最初はEverest BankのATM。路面店でしっかりとした銀行の建物の傍に備えられたATMでいかにも信頼できそうでした。でも実際に引き下ろそうとしたら操作ミスかもしれませんが引き下ろせませんでした。一度にキャッシングできる金額も10,000ルピーまで、かつ手数料は500ルピーとのことで滞在中に何度か利用するとなると手数料が少し嵩みます。

もう一つ調べていてキャッシング可能額が大きかったところはStandard Charter BankのATMでこちらはなんとなく砂埃に塗れた心細い感じでしたが、実際にはこちらだとしっかりとキャッシングができました。限度額も先ほどよりも多く、25,000ルピーまで可能で手数料は同じ500ルピーでした。これでしばらくキャッシュについては安心できます。

落ち着いたところでホテルへ戻りいつも通りホテルに隣接しているレストランで食べようと伺ったのですが、普段オープンする時間に誰もいない。。。今日は休みか、みんなの出勤が遅いのかなとあまり気に留めずに、散歩がてら何処か近くでローカルな朝食を食べようと出てみると、なんとなくいい感じのお店に出会うことができました!話してみるとNewariの典型的な朝食でドーナツのような揚げパンみたいなものを売ってました。コーヒーもあるか聞いてみたら、あるとのことで、それらを注文してみました。するとなんといくつかの種類の揚げパンが50ルピーくらいでコーヒーは60ルピー、合計で110ルピー(日本円で120円くらい)!コーヒーを飲んでみても美味しいので、もしや先日伺ったお茶屋さんで売っていたネパールのコーヒー豆を使ってますかと聞くと、そのコーヒー豆を使っているとのこと!!!めっちゃ高品質でこの安さなの?と心地よい衝撃!10年前に味わった居心地良さやホスピタリティーを思い出しました!

朝食を終え、ホテルに戻り、noteを書き進め、大学へ行く時間になりました。いつも通りInDriveを利用して時間通りに大学のオフィスへ伺い、昨日は多忙で会うことのできなかった学部長とも挨拶を交わすことができ、授業開始時間までオフィスで待機。

授業開始の15分前くらいには昨日伺った3年生たちの教室へ伺い、パソコンとモニターを繋いで準備完了。授業開始の10時になっても学生が揃うまで少し時間はかかりましたが、ある程度学生が始まったところで、授業の出席を確認するがてら、私のノートを回して似顔絵を書いてもらうことにしました。

その後12時までの授業の前半部分で、自己紹介や現在住んでいる山口のこと、これまでのアート活動や作品、学生たちへの質問や簡単なエクササイズ、私が興味を持っているコミュニティー・ベースドゥ・アート、アーティスト・コレクティヴ、アルテ・ユティル、アーティスト・イン・レジデンス、ヘルスケア・アートの事例などを紹介することができました。長時間のプレゼンでしたが、学生の皆さんは静かに一つずつ熱心に聞いてくださいました!プレゼンの途中、質問を掲げたり、エクササイズを提案したり、最後にはこのクラスのテーマと課題を提示して、お昼休憩に入りました。

私のバックグラウンドは人類学や社会科学的なところから始まりアートにシフトしましたので、芸術学部の学生にはとても新鮮に聞こえたようでもありました。授業後のSanjeep教授との会話で、学部の1~2年生の時は技術取得や自己表現のあたりに興味が向きがちなので、今回のプレゼンのように社会を見るための少し広い視野を持つきっかけになって良い内容だとおっしゃってくださいました。

実際に掲げた質問は、ネパールでの日々の生活で出くわす身近な問題や社会的な課題は?というような内容でした。午後はこの質問について個別に振り返ってもらい、落ち着いたところで、みんなの前で発表してもらいました。その際、私のことをネパールのことを何も知らない外国人だと思って発表してくださいと伝えました。

実はこの授業自体が私にとってはプロジェクトなんです。私のネパールについての視線や理解を学生との対話や発表、授業で提示した課題を通して、変化させたいということが1番の意図であり、成果になると伝えました。11月20日に課題発表がありますが、その課題を聞いた私のネパールについての視線や理解は、”今日の”私の視線や理解とは違うものになっていたら、それが評価に値する成果なのですと伝えました。

今日の午後の部で、学生16名みんなからそれぞれの思い起こす個人的な問題や社会的な課題などを全て聞きたかったのですが、発表を聞き始めたら溢れんばかりの問題や課題を提供してくれました。環境問題、大気汚染、安全な水の確保ができない、計画的な停電、伝統的な生活の維持、ステータス社会、教育の不行き届き、価値観のずれ、衛生的な考え方の欠如、無計画な都市計画、若者の海外への流出など、個人を取り巻くたくさんの問題や課題が発表され、他の学生も共感する内容が多々ありました。海外への人口流出に関しては、ネパール到着直後に滞在中のホテルのオーナーから話を聞いていましたが、その時に海外に流出する人たちの中には傭兵としてウクライナに渡ったり、ロシアに渡ったりする人もいると聞いていました。「えっ、それってウクライナとロシアの戦争で、ネパール人同士がお互いに相手になって殺し合いしてるってことでもありますよね?」という会話を思い出し、本当に深刻な問題だと学生とも共有しました。みんな静かに頷き、それが本当に現実で起こっているのが伝わってきました。そんな話などを交えてお話をしていたら、あっという間に終業時間になり今日はおしまい。

ということで、授業後ホテルに戻り、書き進めた今日のnoteもここでおしまいにします!
明日は午前8時からの授業でこの続き!


いいなと思ったら応援しよう!

Keijiro Suzuki
ご興味を持ってご一読いただきありがとうございます!さらなる活動のため、応援やご支援よろしくお願いいたします!!