ネパール22日目:バス移動、ネパール月収、ポカラ
11月28日(木)
朝6時前に起きました。と同じくらいの時間にバス会社から電話があり乗車の確認。この点に関して、とても親切。一応、時間や乗車場所を確認できて一安心。先日、インターネットで予約したのですが表示してあったピックアップの場所はKalanki Jay Shree Ganesh Pumpという名称。インターネットで調べたところ一応それらしいところが出てきましたが、名称が少し異なる感じでなんとなく心細い。電話越しに確認して見たら、はっきりした返答が来ず、「タクシー・ドライバーなら誰でも知っているはずだから大丈夫!」という返答。まあ、タクシーの人に聞いてみようと電話を切って、一通り支度ができたところで、乗車時間の7時30分に間に合うよう余裕を持って、6時45分頃にInDriveで乗車場所へ向かうタクシーを配車しました。
Kalankiという地域の交差点まで来て、ポカラ方面の道へしばらくいったところにそれらしい場所があり、タクシー・ドライバーさんからここのはずということで車を下車。確かにたくさんバスが発着している感じで、たくさんの人達がバスの乗車を待っていました。ただ、名称を見てみると「Jay Shree Ganech Oil Stores」名称がちょっと違うけど、ここがガソリン・スタンドだということが分かり、それを「Pump」と解釈するのは確かにあり得るなと合点しました。
しばらくそわそわしながら、バスが来るのを待ちました。私が予約したバス会社は先日も触れましたが、Swift Holidaysという会社で快適な運行をしていると聞いたバス会社でした。近くに売店があったので、ここで間違ってないか、どこで待てばいいのかなど聞いていたら、Swift Holidaysのロゴが入ったバスが近づき、いつの間にか渋滞の合間をすり抜けてゆっくりと通り過ぎて行きました。すぐさま追って行きましたが、私が乗るバスとは違う車体番号。実はこの時間帯には同じ路線を10分の時間差でもう一台が運行していたので、そちらの方でした。あ、違うバスだったと後ろを振り向いたら、停車中のバスにジープみたいな貨物車がゆっくり近づき、ガチャーンとぶつかっていました。多分、サイドブレーキの引き忘れかなにかで運転手不在のまま、車がゆっくり後退し接触。。。運転手さんたちの一部始終を見てられるほど、余裕がなかったので、バスの到着が見やすい売店へ再度移動しました。
その後、数分して、バスのコンダクターさんみたいな人が近づいてきてくれて、こっちに来てという感じだったのでついて行きました。どうやって私が客だとわかったのかなと思ったのですが、だいたいネパールのバスにはコンダクターが乗っていて、行き先などを連呼したりしているので、売店の人が気を利かせて、コンダクターに声をかけてくれていたので、すぐにわかったのでしょうね。ネパール語が飛び交っていても、私には全く異次元の世界。
さて、乗車してしばらく行くと隣の席に乗客がやってきました。カトマンズ市内から出ていくまでしばらく渋滞を静かに眺めながら、少し会話をしたところ。医学部入学を目指す受験生で、親戚などはアメリカ在住とのこと。それから道中、私のネパール滞在についての話や地元の人のネパールについての理解などを聞きました。興味深かったのは、医療系の勉強をして病院にフルタイムで就職しても、月給は10,000NPR(日本円で11,000円くらい)ととても低賃金で、フリーランスで色々な病院に出て行って診察などした方が報酬が多く稼げるということでした。たぶん、公共の病院と私立の病院。雇用か自営業か。あとは経験や実力など、色々な要因があるのだと思います。平均月収が40,000NPRとインターネットで調べて把握していたので、そのことも話してみるとそれはあくまでもインターネット上のデータでそんな収入の
感覚はないですよと、日本でもよく聞く返答でした。
途中、ネパール政府の委託を受けた日本の建設業者によるトンネルの建設現場を通り過ぎました。ネパールの色々なところで日本の政府や事業者がインフラ整備、文化遺産保護、医療や教育支援に携わっているようでした。後日聴いたのですが、このトンネルは既存のルートが急斜面のところにあるためよく地滑りが起こったり、渋滞が発生したりするための改善策として建設されているとのことでした。トンネル自体は貫通していたのですが、細かい設備までは設置されておらず、公式にはまだ活用されていなかったとのことでしたが、今年9月末の大雨や洪水の際に立ち往生する車両も多く、急遽通行を許可して災害を避ける役割を担ったとのことでした。先ほどの医学部入学を目指す学生にも言われたのですが、このあたりを見回すといたるところで地滑りが起きていた痕跡がありました。
そんな会話やランチ、お茶の休憩などを2~3回ほど繰り返し、約8時間してようやくポカラに着きました。Pokhara Tourist Bus Stopという名称のところだったと思いますが、下車後すぐにタクシー・ドライバーさん達が我先にという感じで接客してこられました。ただ、相場が分からず、ぼったくられるのも嫌なので、いつも通りInDriveでタクシーを配車して、Lakesideにあるホテルまで移動しました。約3.5Km、10分ほどの移動で、310NPR、チップを含め350NPR(385円くらい)を支払って下車しました。
あらかじめAgodaでインターネットのホテル予約をしていたのですが、滞在期間を短くしたい希望を伝えしばらくホテルの人と手続きを相談して、問題なくお部屋に通してくれました。一人部屋でシャワーやトイレもあり、ペワ湖が目の前に見える一室でした。アンナプルナ山脈の一部もチラッと見られます。後日も触れると思いますが、ここのオーナーさんがとても親切かつ物知りで、オーナーのお母さんを含めとてもお世話になりました。日本にも行ったことがあり、マイクロ・ハイドロ・ジェネレーターといような落差のない小川や水路のような水の流れを電力に変える仕組みを考案した日本の先生のもとでこの装置の設置方法の研修を受け、ネパールで実際に設置作業をするなど、ネパールに導入する得活動を携わってきたとのことでした。実際に一台、中庭の片隅に保管されていました。また、つい先日までトレッキング・ガイドもしてきたそうで、毎回、色々な会話を楽しめました!
その後、夕方に少し散歩をして夕食をいただき、長時間のバス移動の疲れもあったので、今日も早めに就寝しました。