【いだろぐ784】無念無想、喫茶喫飯 〜目の前に一点集中せよ〜
最近は、本業の開発業務と自己内省に一点集中で取り組んでいます。
普段、非常に優秀なエンジニアや経営者と関わる機会も多く、彼らがマルチタスクを整理してこなす姿に「すげえな」と感銘を受ける一方で、自分自身はそれが苦手だと痛感しています。
1. 一点集中とその爆発力
私は多くのタスクを一度にこなすのが得意ではありません。
タスクが増えると頭の中がごちゃごちゃになり、あれもこれもと考えてしまうため、整理がつきません。優先順位を決めてやろうとしても、様々なことが気になって集中できないのです。
マルチタスクにこなせる人が羨ましく感じることもありましたが、これが生まれ持った性質だと感じています。
しかし、逆に言えば、一点に集中したときの爆発力は非常に強い、諸刃の剣なんです。
対象が広がりすぎると、すべてが中途半端になってしまうため、集中する範囲を絞ることが大切なのです。
2. 無念無想
仏教には「無念無想」という言葉があります。
これは、何かをする時には余計なことを考えず、今すべきことにひたすら意識を集中させなさいという意味です。
もうすぐ転職して3年が経ちますが、時折以下のような考えに悩まされることがあります。
この仕事が向いているのか向いていないのか。
この先うまくいくのか失敗するのではないか。
会社の人間関係がうまくいっていないのではないか。浮いているんじゃないか。
昔の仕事を続けていた方が良かったのではないか。
これらはすべて妄想に過ぎません。自分の想像力が勝手に作った物語であり、実体も根拠もありません。
こうした考えが頭を散らかしてしまうと、目の前のことに集中できません。無念無想の教えに従い、余計なことを考えず、今やるべきことに集中することが大切なのです。
3. 喫茶喫飯
「喫茶喫飯」という言葉もあります。
これは、飯を食っている時には飯に集中し、スマホを見ない、お茶を飲んでいる時にはお茶に集中するという意味です。
現代社会では、多くの人が食事中や休憩中にもスマホを見たり、他のことを考えたりしています。しかし、これでは真にリラックスしたり、食事を楽しんだりすることができません。
4. 自己内省と成長
一点集中で取り組むことは、自分の特質を活かす最善の方法です。
器用な人は世の中にいくらでもいて、あれもこれもやろうとしたら、どうやっても勝てません。その中で勝つためには、やはり対象を決めてぶち抜くことです。
特定の分野に絞って、一点集中で取り組めば、誰にも負けないものを作り出せるかもしれません。
手垢のついた言葉かもしれないですが、
「今やるべきことに集中すること」
「無念無想」「喫茶喫飯」
これが究極。
目の前の課題にフォーカスして、ぶち抜いていきましょう。