見出し画像

Enter of Snowlore / Keiji Matsumoto / 2024

Can You Feel Klave?
Life
Live
Promises
Reminiscence
deja vu 80
Fearless
Love & Keys
Stargazer
Monograph
The Winds of Spring / (with Friends)
Tales of North (quartet)
Keiji Harpejji
Rojo / Azul

一応、オリジナルアルバムとしては9作目にあたるのかな
数え方としては16作目?

約1年かけて、ほぼ自分だけでアルバムを作りました!

これまでもセルフで何かと作りがちでしたが、
厳密に自分だけで作ったのは実はReminiscenceくらいかも
Fearless以降はミュージシャンのお友達に参加してもらって、エンジニアも立てて、レコーディングスタジオで作る作品が続いていました

個人的にアルバム作品というのはスタジオで作り込むものだと思っていて
(not 一発録り)

ところがそうやって作った作品を、お披露目ライブを組む、となるとバンドだけでの実演となり
これをやっているうちにこちらをアルバムとして届けたほうが良いのでは

実際はお客さんの声に影響されて、というところも大きかったかな。。
(でもその方はもうしばらくライブに顔出してくれてない気がする笑)

ミュージシャンとして30年以上やってきたけど

自分の思惑(もともとアレンジャースタジオミュージシャン志望)とは裏腹にライブ演奏が多い人生で
ただその機会を頂いたことで、ライブアンサンブルの良さを知ることになったのも良きこと
演奏の経験値を高めることにもなったかな

ここで一度原点に戻ってみようかと!

元々の作り方
ピアノで曲を書き、パソコンを前に、ギターも手にして、ひたすら作り込むスタイル

最高の自分のピアノ

数年前に購入したSteinway B-211の存在も大きい

僕はSteinwayの音色が好きで、その中でもBは自分には一番フィット
コントロールし易くサイズ感もちょうど良い
ジャンル的にもポピュラーやジャズには1番だと持論があって
Keith JarrettのFacing YouもBだったはず

しかも

このピアノはかつてアルファレコードのスタジオにあったもので、
日本の音楽を語る上で欠かせない多くの歴史的なアルバムのピアノパートがこの楽器で弾かれています

それが
縁があり僕に回ってくることになり、1日だけ悩んですぐ購入を決めました

ほんとうに畏れ多い楽器なのだけど

もちろん最初から自宅録音を視野に入れていて
でもピアノというのはさすがに家には置けて1台
グランドピアノなら何でもいいわけじゃない
最高のピアノじゃないのなら外のスタジオで録音した方がいいし

この楽器の音を自分の音に出来たらと
この人生でこれ以上のチャンスって巡ってくるかな?と

で、ゲットしたんだけど
自分の作品としてはバンドで外のスタジオで録音するスタイルが続いていたので

自分の作品としては中々機会がなく、The Winds of Springの時が最初になるのかな
それまでも、頼まれたレコーディングなどでは何度か弾いているけど

パンデミック期にひたすら

コロナの時期に外出できないのもあって、家でこのピアノとの時間を沢山過ごしました
これは良い時間でした
何度か言葉にもしたことがあるけど、それまで通ってこなかったクラシックのピアノ曲を沢山さらっていました

なんか、ジャズはもう練習しなくていいかなって
どちらかというと自分のスタイルを確立していく時期なんだと思うけど
そもそもあまりコピーとかしたことが無いので、スタイルもある程度ある気もする

それよりも自分の基礎力や、あとは知らなかった音楽をもっと知りたい
せっかくピアノを弾いているのだから、クラシックのピアノ曲の膨大なアーカイブに触れておきたい

家にずっといなければいけない間、長い時間、毎日練習していたら
さすがにハンマーなどが劣化、チューニングもずれやすくなってきて
ピアノってどんどんすり減っていく楽器なんですよね

それで3年前にオーバーホールに出しました、半年くらいかけて
戻ってきてすぐ太田剣さんとのデュオアルバム、Tete a Teteの録音は僕の家でやりました

どこかで折り合いをつけるスタジオ録音と、とことんまでやれる自宅録音

ともあれ
このピアノを使い、納得のいくまでピアノパートに対峙することは
自分の作品としては必要なことなんじゃないだろうか

外部のスタジオ使っていたら、スタジオ代、付き合ってもらっているミュージシャンへのギャラ、沢山かかりますけど

家で一人でとことん音楽と、ピアノと向き合う

録音した後もノートパソコンを持ち出して、移動中や旅先でも編曲やエディット、ミックス作業などずっと続けられる

一度これをとことんまでやってみたい

というのが今回のSnowloreのコンセプトになったかなと
とにかく妥協はしないと

いや、たくさん妥協したかも知れないけど

ジャズフィールドではこのタイプの作品はあまり無いのでは無いかなと
そもそも一人多重録音がジャズというのはやや無理がある

だけど僕にとって自然な音楽の制作、録音の形を追求したらこうなってしまったという

今回作ってみて、やっぱりこれは僕の一つの形なのだなと納得できる制作過程でした
次どういう風にこれを発展させるかも色々考えが膨らむ

作品作りのアイディアはまだまだあるから、まだまだ期待していて欲しいな
ということでした!

あとがき

この機会にnoteメンバーシップを始めてみます
この記事自体はアルバムSnowloreへの入り口として、普通の記事として書きましたが
新アルバムの関連記事はメンバーシップとも関連させたり、しなかったり、しながら
やっていこうと思っています

どうぞこれからもご贔屓よろしくお願いいたします!

いいなと思ったら応援しよう!

けいじ
サポートしていただけると嬉しいです! モチベーションアップに繋がるのみならず、生まれた余裕を自己への投資(研究、練習)に繋げ、より良い音楽家になることが出来ます!