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留置場のお風呂事情

逮捕されてからのことを色々書いてきましたが、勾留シリーズも終盤に近づいてきましたので、今回は留置場のお風呂について記していきたいと思います。

基本的に入浴は週2回です。但し、夏場は週3回に増えます。

私がいた留置場は定員1名の小さなお風呂でしたが、警察署によっては何人も一度に入れる大きな浴室が設置されているところもあるようです。

入浴時間は、朝。朝食後です。
入る順番ですが、朝から検事調べがある被疑者が一番風呂の権利が与えられます。そこから先は入所順になります。
(注:順番がランダムな警察署もあるようです。)

そろそろ私も勾留1ヶ月となりますので順番は大分早くなってきました。
それでも3番目です。

ちなみに一番風呂は道路交通法違反のベトナム人、2番目はFXの勧誘で詐欺容疑の人、3番目は私、4番目は背任容疑の会社役員・・・といった感じで、全体的にここにいる人たちは本当に犯罪者?と思えるような外見の人たちばかりで、とても平和な留置場だったような気がします。
どうして、このように他人の容疑まで分かったのかと言いますと、勾留が長い人から雑居になるんですね。隣の房とは会話ができませんが、同じ房の人とは会話ができます。なので、こういう情報が壁を挟んで耳に入ってくるんですね。リアルな犯罪の話はとても面白かったですし、知能犯が多かったせいか、みなさんとても物知りな方々ばかりで、こちらも勉強になることも多かったです。

話を戻します。

ここの警察署のお風呂は五右衛門風呂のようなステンレス製の浴槽が一つと椅子・桶しかありません。天井にシャワーがありましたが故障で出ません。
そして、湯沸かし器もボロでして途中でお湯から水に変わることも多々。
その都度「すいませ〜ん、水になりました〜!」と担当さんを呼ばなくてはならず、酷いお風呂でした。
シャワーがない為、頭を洗う時は浴槽にお湯を注ぐ蛇口を洗い場の方に持ってきて、窮屈な姿勢をとりながら洗う格好となります。

ホント、どうしょうもない収容施設であります。

制限時間は20分。
この入浴が全員終わると、担当さんも交代の時間です。よって、早く上がった被疑者は担当さんからお礼を言われたりします。

風呂のドアには監視用の小窓がありますが、基本的に入浴シーンを監視されることはありませんでした。

無事、入浴が終わりましたら金属探知機を使った身体検査を受け、耳掃除とマスクを交換して自分の居室に戻る、そんな感じです。

お風呂は留置場ライフにおける楽しみの一つです。

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