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『ことばのパズルもじぴったん』が帰ってきた - ときめきどぎまぎべりらっきー

 ニンテンドースイッチで『ことばのパズルもじぴったんアンコール』が発売になる。

 『ことばのパズルもじぴったん』は、もともとアーケードゲームとして、2001年にナムコがリリースしたパズルゲームだ。画面上にならんだマス目に文字をはめ込んでいき、言葉を作ることでステージをクリアしていく、単純ながら奥が深いゲームで、そのご家庭用に続々と移植されている。

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 『ことばのパズルもじぴったん』を攻略する上でもっとも必要とされるのは、なんと言ってもプレイヤーの語彙力である。パズルゲームと銘打ってはいるものの、ひらがなのパネルを置くことに難しいルールはない。とにかく、並べたときに言葉ができればいいのだ。ただし、ステージによっては、限られたマス目で多くの言葉を作る必要があり、マス目を縦横両方に使ったり、例えば「ナムコ」「むこ(婿)」のように、一つの列に複数の単語を含めるようにしたりして、効率よく言葉を作らなければならない。時間制限があるため、瞬時に多くの言葉を思いつく語彙力と発想力が勝負の、ユニークなパズルゲームだ。

 『ことばのパズルもじぴったん』では、ゲーム内に膨大な辞書を持っていて、これをもとに、作ったひらがなの羅列が言葉になっているかを判断する。ちなみに、家庭用移植の製品紹介によれば、PS2版で7万6500語以上。DS版では、なんと10万語以上の言葉を収録しているとある。三省堂の『新明解国語辞典』の項目数が7万7500だから、その辞書の巨大さがわかる。

 ところで、『ことばのパズルもじぴったん』の魅力は、驚異的な単語数による「こんな言葉もOKなんだ!」というサプライズ体験だけではない。後に中田ヤスタカによるアレンジも話題になった”ふたりのもじぴったん”をはじめ、ポップでキャッチーな楽曲群もゲームに華を添えている。後に、『アイドルマスター』シリーズやアニメ畑でも数々の名曲を生み出すことになる、神前暁のペンによる印象的な楽曲は、その後も20年にわたって『ことばのパズルもじぴったん』の看板BGMとなっている。合わせて、画面内を所狭しと跳ね回る「もじくん」のキャラクターなど、映像面もキュートでかわいらしい。

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 そんな一大人気シリーズに成長した『ことばのパズルもじぴったん』が、『ことばのパズルもじぴったんアンコール』となって、ニンテンドースイッチ用に発売されたというのが、今回の本題。ゲーム自体は、Wiiでリリースされていた『ことばのパズルもじぴったんWiiデラックス』がベースになっている。確かにWii版で見たステージがあったり、ステージセレクトの画面構成も似たりしている。それでいて、操作性が改善され、解像度もアップしているのが嬉しいところだ。

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 実を言うと、『ことばのパズルもじぴったん』は、かつて基板を買ってしまったぐらい好きなので、今回も遊んでみることにしたい。

 さあ、かわいらしい見た目とは裏腹に、800ステージを誇る大ボリューム、やりごたえ十分の言葉遊びが待っているぞ。


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