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大切なもの
いつも大切なものは、手の中にあるとも限らない。
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今は手の上にいてくれると思っていても
どこかに飛んでいってしまうかもしれない。
けれど、無理に鳥かごに押し込めておくのは主義に合わない。
自由に飛び回って最後に帰ってきてくれれば良い。
と、少しかっこをつければ思う。
ただ、記憶は飛んで行って欲しくない。
簡単にいうと認知症が怖い。
血筋的に考えると祖母・父親とそれになっている。
完全に忘れてしまえば怖くもないのかもしれないけれど
中途半端な状態が一番怖い。しかしながら少し気楽に考えれば
自分は最後までしっかりしていた母親の血を
体質的にも多く受け継いでいるので大丈夫なような気もする。
「忘れる」や「うっかり」という事でいえば
若い頃とはもちろん違うのは確か。
余分で"いらないもの"だけは飛んで行って
帰ってこなくても良いのですが、そうは問屋が卸さないですね。
それはそうとして、小鳥が出てきたのだから
せっかくなのでフランツ・リストにしては
バックボーンを考えずに軽く聴くなら"可愛く美しい曲"を1曲。
「小鳥に説教するアッシジの聖フランシスコ」
ダニエル・バレンボイムさんの演奏でどうぞ。