日本政策金融公庫と保証協会付き融資の協調について
政策金融公庫と保証協会付き融資の関係について
政策金融公庫の融資と保証協会付き融資は、一般的には競合関係にありますが、創業時には協調融資として双方が協力し、融資額を分担して支援することもあります。
特に創業時に多額の融資が必要な場合、公庫と保証協会が協調して資金を提供するケースが多く、目安としては1,000万円以上の融資を希望する際に協調融資を検討すると良いでしょう。この場合、設備資金を日本政策金融公庫から、運転資金を保証協会付き融資として受ける形が一般的です。
保証協会付き融資で設備資金を提供する場合、まずは通知預金に実行され、その後、設備の請求が発生するタイミングで請求書に基づき支払いが行われるという流れが取られます。これに対して、日本政策金融公庫の融資は直接的に預金口座を持たないため、実行は提携銀行経由で行われます。このようにして、協調融資先の銀行がメインバンクとなり、以降の資金繰りをサポートする役割を担います。
創業時に1,000万円を超える資金調達を希望する場合は、このような協調融資の仕組みを活用するのが有効です。
また、創業時の資金調達手段としては、クラウドファンディングや銀行融資のほか、キャリアアップ助成金、小規模事業者持続化補助金など多様な支援が利用できます。これらの制度を上手に活用し、計画的な資金調達を進めましょう。
資金調達のタイミングは、思い立った時がスタートです。しっかりと準備を整え、事業の安定した運営につなげてください。