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設備資金の銀行融資を受ける際に気をつけたいこと

融資を受ける際、設備資金に求められる基準とは? 今回は少しマニアックな話になります。 例えば、飲食店を開業する際、多くの方が設備投資に対して融資を利用しています。自己資金だけでは全ての費用を賄いきれないことが多いため、融資を受けるのは自然な流れです。 設備資金の融資を申請する際は、通常、見積書を取得し、それに基づいて融資の申請額を決めていきます。しかし、どの程度の精度がその見積もりに求められるのでしょうか? 見積もりを少し大きめに取り、実際には設備費用を抑えて、その余

    • 本日発行のメルマガを2つのAIに添削してもらい比べてみた

      noteの文章はAIに添削をしてもらってます。今日発行のメールマガジンをAIに添削してもらいました。ChatGPIとClaudeという二つのAIに同じ文章を添削させてみました。 (添削前の文章) クラウドファンデはいつ使う? 月に2回行っているセミナーでは、資金調達の意思1手段としてクラウドファンディング後半で小西先生に喋ってもらっています。 補助金は後からしか入ってこないし、国に対して地方自治体に対してものすごくめんどくさい申請をしなければなりません。 クラウドファン

      • 銀行融資を受けるタイミングを考える

        借入のタイミングについて 金融機関から「前回の借入からどれくらい経てば再び借りられますか?」という質問をよく受けます。また、「全額返済しないと新規借入はできないのでしょうか?」という疑問も多く聞かれますが、実はそうではありません。 金融機関が次の貸出を検討するタイミングは、一般的に決算2期を経過した後です。ただし、単に期間が経過しただけでは不十分で、借入金の約3分の1程度を返済した実績があると、新規借入がしやすくなる傾向があります。 売上が横ばいの場合はこのような基準が

        • 融資の審査と口座開設の審査と、

          保証協会付き融資と口座開設の仕組みについて 公的融資の一つに「保証協会付き融資」があります。しかし、保証協会が直接お金を貸すわけではありません。実際には、銀行が融資を行う際に、保証協会が保証人の役割を果たし、その結果として銀行が融資をするという仕組みです。 銀行から融資を受ける場合、審査は二段階で行われます。もしまだその銀行に口座を開設していない場合は、まず「口座開設の審査」が行われ、続いて「融資審査」が行われます。融資審査においては、返済能力が最も重要視されます。つまり

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          経営者交流会に思うこと

          経営者交流会の活用法について いくつかの経営者交流会に加入していますが、参加者は実に多様な職業の方々です。保険、建設、不動産、弁護士、税理士、公認会計士、社会保険労務士といった、いわゆる「士業」と呼ばれる専門家たちも多く、それぞれが自分の分野でプロとして活躍しています。全員が経営者であるため、プロフェッショナルの集まりという印象です。 ただし、経営者交流会に参加すればすぐに仕事を得られるかというと、そう簡単な話ではありません。単に仕事を求めて参加しているだけでは、期待した

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          政策金融公庫の審査事情 

          **日本政策金融公庫の審査状況について**  コロナ融資が終了してから2ヶ月が経過しました。コロナ禍の審査と大きく変わったわけではありませんが、最近の融資審査の状況をお伝えします。  これまで大きめの融資を申請し、出た分だけを利用するという方法が通用しなくなりつつあります。以前は、2,000万円を申請して結果的に300万円が融資されるということもありましたが、現在では「2,000万円を申請しても、その額には対応できないため、0円」という回答が出ることも増えています。  

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          経営改善計画の問い合わせが増えてきた

          **タイトル** 経営改善計画へのお問い合わせが増えています **本文** 最近、経営改善計画に関するお問い合わせが増えています。このテーマについては、Facebookやノートでも何度かご紹介してきました。 経営改善計画は、もともと「405」と呼ばれ、コロナ以前から存在していた制度です。2010年以降、金融庁は銀行に対し、担保を取らずに企業へ融資を行うよう指導方針を転換しました。それ以前の25年間、銀行は担保を取ることが求められていましたが、この方針が大きく変わり

          経営改善計画の問い合わせが増えてきた

          銀行は雨の日は傘を貸さない。借りるタイミングを間違えない。

          銀行にお金を借りに行くタイミングについて、何度も繰り返し書きたいと思います。 銀行融資の計画策定を支援していて、最も感じるのは「もっと早く相談してくれれば…」ということが本当に多いです。銀行はお金を貸すことで商売をしていますが、誰に貸したいかというと、「返してくれる見込みがある人」です。返済が難しそうな人には、当然ながら貸したくありません。これは非常にシンプルな話です。 一部のコンサルタントが「どんなに難しいケースでも銀行融資を通す」と言いますが、これは絶対に嘘です。本当

          銀行は雨の日は傘を貸さない。借りるタイミングを間違えない。

          Facebook投稿にAIで作った画像を貼り付けていた件について

          FacebookにAIで作成した女性の画像を投稿していた件について、さまざまな反応がありました。目を引くことを狙って使用していたのですが、結果として不評だったため、今後はこのような投稿は控えることに決めました。 ソーシャルメディアでの投稿は、まず目立たせることが重要ですが、AIで生成した画像が文章の内容と一致しない場合、投稿の価値を損なうというアドバイスをいただきました。そのため、今後は画像を使用せず、文章とリンクのみのシンプルな投稿に切り替えていこうと思います。長文につい

          Facebook投稿にAIで作った画像を貼り付けていた件について

          設備資金の融資を運転資金に回せるかと言う話

          設備資金を多めに借りて、運転資金に回せるのか? 銀行融資の支援を行っていると、設備の見積もりを多めに取り、余った分を運転資金に回したいという相談を受けることがあります。これは果たして可能なのでしょうか? 保証協会付きの銀行融資では、設備資金はあくまで設備に使用するものです。最初の見積もり通りに使うことが基本的に求められます。後から設備を勝手に変更すると、計画が崩れてしまうため、経営計画書に記載された設備をそのまま導入する必要があります。 また、融資が実行される際には、通

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          法人銀行口座がなかなか作れない件について

          --- **法人口座がなかなか作れない理由について** 経営者からよく相談を受けるのが、「法人口座がなかなか作れない」という問題です。現在、銀行や信用金庫では法人口座の開設が非常に厳しくなっています。その主な理由は、国際的なマネーロンダリングの防止対策です。架空口座の開設を防ぐために、銀行が口座開設に対する規制を強化しているのです。 簡単に言えば、企業が「真っ白」でなければ銀行口座を作るのは難しいという状況です。 **法人口座を開設するための条件** 法人口座を開設

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          パートアルバイトに社会保険?

          **パート・アルバイトにおける社会保険適用拡大の正しい理解**   現在、10月からパート・アルバイトへの社会保険適用が拡大されるという話題が出ており、テレビコマーシャルでも頻繁に取り上げられています。確かに、10月から社会保険の適用範囲が広がりますが、その条件について正確に理解しておく必要があります。   まず、社会保険の強制適用となるのは、月額88,000円以上の給与を受け取り、週20時間以上働くパート・アルバイトであり、さらに適用されるのは社員が51名以上いる企

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          とても残念な話

           義理を欠く人は、ビジネスでも失敗する  先日、経営計画を立て、銀行向けにプレゼンテーションまで行ったクライアントが、急に連絡を取れなくなりました。しばらくして連絡をしてみると、「銀行にプレゼンした後、見積もりを見直したら予算が上がってしまい、銀行融資を進めるかどうか検討中」とのあっさりとした回答でした。  この方は、ある観光地で体験型のお店を作る予定でしたが、経営計画作成時の契約書には「先方の都合で計画を断念した場合、200,000円のキャンセル料をいただく」という条項

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          東京都の借り換え融資で信用保証料が免除になる

          --- **東京都版 経営改善計画での信用保証協会の保証料について** 経営改善計画とは、現在の融資が課題となっている企業が、専門家と共に経営計画を策定し、返済可能な融資プランに組み換えるための国の制度です。具体的には、認定を受けた税理士、公認会計士、中小企業診断士、あるいは一部の社会保険労務士と共に経営計画を作成し、国の認定を受けて銀行との調整を行います。 組み換えを希望する融資の中には、信用保証協会の保証が付いているものも多いでしょう。信用保証協会は直接お金を貸す機

          東京都の借り換え融資で信用保証料が免除になる

          忙しいは言い訳にできない

          **忙しいは言い訳にできない** 融資の支援をしていると、書類が揃わなかったり、経営計画を作成した後でなかなか銀行に行ってくれなかったりする方がいます。もちろん、それにはそれなりの理由があることが多いですが、こちらが提示したスケジュール通りに進まないことも少なくありません。 資金調達の要望に応じて、できるだけ早く資金を届けるためにスケジュールを組んでいますが、その通りに進まない方がいるのが現実です。 ほとんどの場合、「忙しかった」といった理由が挙げられます。具体的に何で

          忙しいは言い訳にできない

          正社員を雇うと言うこと

          --- ### 正社員を雇うということ  国は企業にできるだけ多くの正社員を雇ってほしいと考えています。これは、正社員として雇用されることで、解雇が難しくなり、労働者に安定した労働環境を提供しようという意図があるからです。  しかし、ここで考慮すべきことは、企業が未来永劫存続するわけではないという現実です。もし雇った社員が期待したパフォーマンスを発揮しなければ、その雇用自体が企業にとって負担となり、結果として利益を生まない状況になる可能性があります。正社員として雇った以

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