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壊れたものを直すのは難しい

そりゃー何かに向けて走っていたら何かにぶつかったりもする訳で、我慢できる痛みもあれば我慢できない痛みもあって。中には、かなり痛いけど走り続けるしかないから、痛みに気づかないフリをして、周りには平気なフリをして、精一杯の笑顔を作ってみせ、自分は強いんだと言い聞かせて、何でもできちゃう自分を演じたりもして、とにかく進まなきゃって時もある。心の端っこの方では、そんな頑張っている自分に誰か一人ぐらいは気づいてくれないかな、なんてカッコ悪い考えもあるけど、それを表に出してやっちゃうと本当に自分を下げちゃうだけだからとできなくて。
もしかしたらそんな事を延々と繰り返しながら自分という人間は徐々に熟成されるのかもしれない。
ただ、ヘタするとそんな事をしているうちに、だんだん自分の痛みに対して無神経になっていって、気づいた時にはもう手遅れな精神状態になってしまっていたりするかもしれない。で、動けなくなっちゃう。もうこうなっちゃったら大変。壊れたものを元に戻すのは難しい。
だから、誰にでもスグに頼るのは良くはないかもしれないけど、誰か一人や二人ぐらいは最高に頼りまくる人を作るというのも、生きやすくするための知恵かもしれないね。
そして、逆に頼られたら最高に頼らせてあげるって関係がいいかも。

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