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地政学でみる、ロシアと中国、北極海の考察

地政学では、ハートランドという理論があります。

ハートランドとは、ユーラシア大陸の中心部を指し、現在はロシアが押さえています。そしてハートランドを押さえる国が世界の覇権を握れるという理論です。

では、何故ハートランドを押さえれば世界の覇権を握れるのかというと、ユーラシア大陸の北には北極海という難攻不落の要塞があるからです。

北極海からロシアを攻める国はないと考えられます。

そう考えるとロシアは戦力を南方に配置すればいいことになります。

しかし、現在は温暖化が進み夏場は北極海の氷が溶け、砕氷船の利用も進み、北極海航路の利用も少しずつではありますが、利用可能になってきています。

また、北極海には多くの資源が眠っていることがわかりはじめ、各国が資源の開発に乗り出しています。

特に多くの投資をしているのが中国で、ロシアも中国からの投資を歓迎しています。

ここから読み取れるロシアと中国の関係は、北極海というロシアにとって背中に当たる、難攻不落の要塞に中国の投資や開発を積極的に呼び込んでいるということは、それだけ両国の関係が近くなっていることが考えられます。

信頼できないものには重要な拠点に足を踏み込ませたくないと普通は考えると思います。

そして地政学では隣どおしの国は敵であるという考えがあります。ロシアはソ連時代に中国と敵対関係になった時期もありました。

また、ロシアは北は北極海という難攻不落の要塞で守られていますが、南方からもロシアに攻め込む国は無いと考えられます。

これは歴史を考えるとわかりますが、ナポレオンもヒトラーも南方から陸路でロシアを攻めて敗北しています。また、目立たないですが、北欧のカール12世もロシアを攻めて敗北しています。

カール12世は北欧のナポレオンと呼ばれるような優れた軍才を持っていました。

ナポレオンとカール12世は軍事能力が極めて高かったですが、ロシアに敗北することで再起不能になりました。

その天才的な2人でもモスクワを攻めて敗北しているので、地上からモスクワを攻めるのは難しいと考えられます。

上記の理由から現在、モスクワを攻め、物理的に支配を考える国があるとしたら、地政学と歴史を知らないと捉えられてしまうと思います。

上記をまとめると、ロシアと中国の関係が緊密になっていて、ロシアも中国も日本から海を隔てて隣国ということもあり、今後日本にとって長い闘いが続くことが予測されます。

昔、ロシアのプーチン大統領が、安倍元首相に日本には国家として主権はないのかと質問したことがありました。

アメリカから離れ主権を取り戻せば、北方領土を返却するという話をしたと本で読んだことがあります。

もし日本がその誘いに乗っていたら、アメリカの核の傘下から離れ、アメリカからの支援も得られず、日本はロシアから攻められていた可能性もあったと感じています。

ウクライナは日本からは遠く離れていますが、日本もロシアとは近いので、人事では考えられない状況に置かれています。

以上、最後は少し話が脱線してしまいましたが、本日は地政学からみたロシアと中国、北極海の話でした。

★地政学の詳細については以前に投稿した以下で記載しております。


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