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「人生の勝率」の高め方~読書感想文#15

『「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン』は株式会社KADOKAWAから出版されている、土井英司のビジネス本です。

営業マン・サトーさんのお勧めを見て、読んでみました。


KADOKAWAのキャッチコピー

元アマゾンカリスマバイヤーにして、数多くの著名人を輩出し続けるプロデューサーが現代を「生きる力」「稼ぐ力」「夢をかなえる力」を手に入れるアンテナの張り方を一挙公開。

なるほど、本を読み終わってからこのキャッチコピーを見ましたが、「選択」とは「アンテナの張り方」なんですね。

ドラマ仕立ての始まり

冒頭はこんな感じで始まります。

控え室前で主催者側に止められそうになった時、D氏が彼ら彼女らに声を掛けてきた。
「まだ、質問がありますか? 
いいですよ、今日は特別に『選ぶ力』の身に付け方をお話しましょう」
不敵な笑顔を浮かべ、20人を部屋に招き入れた。
この20人の人生を変える授業が始まった―。

私はここを読んでデイル・ドーテンの『仕事は楽しいかね?』 (きこ書房) を思い出しました。

土井さんは、本の中で下記のようにも書いています。

「望まない人間」が来ないようにマーケティングしなければいけない。(p.193)

『仕事は楽しいかね?』もそうですが、きっと、この場面設定によって、ターゲットが誰かを明確にしているのでしょうね。

平易な言葉で分かりやすい

経済やビジネスの本には難しい専門用語が使われていることがよくありますが、この本にはそういう言葉が出てきません。あまり知識のない私は、専門用語が出てくるとインターネットで調べながら本を読むということがありますが、その必要がありません。

とても分かりやすく、スムーズに読み進めることができるので、いままでビジネス書をあまり読まなかったという方にもお勧めします。

勝負の大半は「何を選んだか」で決まってしまう

本書の4ページに書かれている言葉です。
これが、この本のテーマです。

以前、何かで「イチローがお金持ちになったのは野球を選んだから」というような話を読みました。つまり、イチローがもし野球ではなく水球を選んでいたら、同じ努力をしても同じ金額を稼ぐことはできなかったろうということです。

この本でも、「あなたの”野球”を探そう!」というわけです。

納得した一文

様々な角度から、選択について書かれているので、心に響くところは人によって異なると思いますが、私が深く納得した一文をご紹介します。

不安になっているときって、誰かが「やめたほうがいいよ」と言ってくれるのを待っていたりするものです。(p.67)

私はホントにビビりで自信がない人間です。やる前から「こんなことできるわけない」「こんなことしたって誰も喜ばない。何バカなことしてるのって笑われるに違いない」……そんな気持ちでいっぱいになって身動きが取れなくなってしまうのです。

そうすると、そんな気持ちに合っている言葉を探して、自分は合っていた(つまり、「やっぱり私なんかにできるわけない」し、「やっぱり誰も喜ばない」し、「やっぱり笑われるだけ」だ)という証拠を探して安心して引きこもってしまいます。

それでは、自分を応援する人を遠ざけ、自分を成長させない人を周りに集めることになります。

これからは、応援してくれる人に近づいていきたいと思います。

それでは、また。


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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。