『御見積書』『お見積書』の使い分け
先週の記事で、『何でもできるん、のぼるんSHOP』の店主であるのぼる大師よりご質問を頂戴しました。それがこちら。
ご質問を頂戴した記事がこちら。
そして、ご質問にお答えするために必要な資料がこちら。
この『公用文における漢字使用等について』という訓令の別紙1枚目に、以下の記述があります。
あくまで原則ではありますが、漢字に付けるときは漢字、ひらがなに付けるときはひらがな、ということです。
つまり、のぼる大師からのご質問に対する答えとしては『御見積書』が正解です。
補足1
漢字かひらがなかの前に、接頭辞「御」を付けるか付けないかの原則として、複合語には付けないというものがあります。
あくまで原則なので、もう既に慣例として外すことができないものもの多くありますが、その一つに今回の『御見積書』も含まれます。
本来であれば、「御見積」は正しい敬語ですが、「御見積書」とは言いません。今、お客さまに対して、『見積書』と「御」を付けずに書いたものを渡すことは現実的に難しいと思いますが、「あれ?これって過剰かな?」と思ったときに「複合語は敬語にしない」という原則を思いだしてみてください。
補足2
『公用文における漢字使用等について』は、その名の通り公用文における漢字使用等を念頭においているものなので、個人的な漢字使用を制限するものではありません。したがって「お見積書」と書いたらいけないというわけではありません。
漢字で書けば堅い印象になり、ひらがなで書けば柔らかい印象になるので、そういった点から自分が表現したいイメージや自社のブランドイメージに沿った表現を選ぶとよいと思います。
以上でご質問にお答えできたでしょうか。
それでは、また。
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