#3 私にとってサッカーとは 後編
こんにちは〇
地道に週一更新を続けられています。笑
今回も前回の続き、私にとって「サッカー」とは何ぞや、について振り返っていきたいと思います。
少し長くなりますが、最後まで読んでいただければ幸いです。
ではいきましょう。
1. サッカー選手を目指した学生時代②
高校時は、ザスパクサツ群馬 (現ザスパ群馬) のU-15チームからU-18チームへそのまま内部昇格し、プレーすることを選択しました
ここで掲げた目標は「2種登録選手になる」ことでした。
なんだそれは、と思った皆さん、一応下に説明をしておきます。
Jリーグの下部組織に所属しているほとんどの選手は、プロであるトップチームの昇格を目指していると思います。簡単に言うと、U-18チームに所属しながら、そのトップチームに登録される選手を目指そう、というわけです。
しかし、高校1年の時、チームにいるキーパーは僕を含めて4人。スタメンで試合に出ることはおろか、メンバーにすら入ることができず、苦しい時期が続きました。練習からアピールしていきたいところだったのですが、進学した高校の勉強になかなかついていくことができない自分にも負い目を感じ、練習の方にもなかなかフォーカスできない状態。負のスパイラルに陥っていました。
2年生になり、ちょっとしたチャンスが巡ってきます。キーパーのケガ人が続出し、数試合公式戦に出場できる機会がありました。が、あがり症の私はミスを連発し、おまけに失点にも絡む始末。。。
このチャンスをものにすることができず、再びメンバー外が続いてしまうのでした。
3年生になってもスタメンで出る機会にはなかなか恵まれず、苦しい時間は続いていました。ただ、ここで転機が訪れます。トップチームのGKコーチが、私たちの練習を時々指導してくれることになったのです。加えて、トップチームのチーム状況も関与し、目標としていた「二種登録選手」になれることに!
1つの目標を実現できた達成感はありましたが、試合に出れていない状況は変わらず、内心複雑な気持ちでした。むしろ、さらにいいパフォーマンスをしなければ、という焦りへと変わっていくことに。
何度かチャンスが巡ってきたものの、チームにいい結果をもたらすことができず。結局、高校最後のシーズンも、継続して試合に出れることなく終わってしまいました。リーグも降格させてしまい、何もできなかった虚無感だけが残ることとなったのです。
ただ、大学でもサッカーを続けることを決めていた私は、サッカー選手を目指す最後のチャンスを次の4年間に懸けることにしたのです。
大学は滋賀県のびわこ成蹊スポーツ大学を選択しました。サッカー部も強く、ずっとしたかったスポーツの勉強もできるためです。
高校時代の鬱憤を晴らすべく、心機一転サッカーに集中しようと気持ちを高めていました。
しかし、ふたを開けてみると、大学2年生までに公式戦に出場できた回数は「0」。そしてその半数以上は試合の出場メンバーにすら入ることもできず、大学サッカーのレベルの高さ、自分のレベルの低さを痛感することとなったのです。
試合に全く絡めない現状からサッカーをプレーすることに対するモチベーションは徐々に低くなっていきました。
大学サッカーは最後までやり切ったものの、2年生の終わりに「プロサッカー選手」になることは諦めてしまったのです。
2. サッカーって難しい
高校・大学の7年間は、正直に言うとあまりいい思い出はありません。7年間を通じてリーグ戦に出場した回数は合計で10試合以下でした。
試合に出れなければ、サッカーはつまらないです。試合に出るからこそ経験が積めるし、試合での経験を通じて選手は成長していきます。だからこそ、プロ選手を目指した学生時代は「どうしたら試合に出れるのか、活躍できるのか、注目を浴びられるのか」という自分だけのことにしかフォーカスできていませんでした。
ただ、言わずもがな、サッカーは「チームスポーツ」です。1人で勝てるスポーツではありません。本当に強いチーム・組織は、「試合に出ている」選手だけでなく「試合に出れていない」選手たちが、「チームの勝利」のために自分がやるべきことを理解し、行動できているのだと私は考えます。
前向きな声をかける、リーダーシップを発揮する等々やれることはたくさんあります。その中で、チャンスが巡ってきたタイミングで最高のパフォーマンスができるように、自分を信じて常に準備をしておく。活躍できる選手はそれができているのだと思います。
気づきましたか?私は、個人としての目標は段階段階で立てていたものの、チームとしてどうありたいか、そこまでは考えられていませんでした。
選手時代、私はそのことに気づけませんでした。足りませんでした。ミスが多かった、メンタルが弱かった、技術が足りなかった、その前に「チームの勝利のために、試合に直接関われないときも自分がやらなければいけないことを理解」して100%行動できていませんでした。
ただ、人間ですから自分が活躍できないと嫉妬心や喪失感も生まれるでしょう。私の場合は、少なからずそんな気持ちが芽生えると思います。
チーム全員が同じベクトルに向かってやるべきことを理解する、サッカーって考えれば考えるほど、深いし難しいなと感じます。同時に、この気づきを与えてくれたサッカーというスポーツは、改めて「偉大」だなと思います。
3. 改めて『サッカー』とは
どちらかといえば、あまり良くない思い出の方が多いサッカーですが、今でも大好きです。自分でも不思議で仕方がありません。笑
サッカーを通じて、多くの人に出会えました。県を跨ぎ、地方を跨ぎ、国境をも跨ぎ。プレーをしていなかったら、出会えなかった人もたくさんいるでしょう。人と人をこれだけ繋ぐこのスポーツは、本当にものすごいです。
また、選手としてサッカーに関わることはできなかったものの、「サッカーに関わる仕事に就く」という夢だけは、小さいころからぶれませんでした。
その中で、選手でなくてもサッカーと関われる仕事はたくさんあることを知りました。様々な仕事がある中で、仕事を通じて自分がどのような価値を見出せてどのように貢献できるのかを自己分析することが重要なのではないかと感じています。そんなプロセスもサッカーから学びました。これからもまだまだ、新しい学びがあることを信じています。
サッカーに関わる仕事に就くことができた今、やっとスタートラインに立てた気がします。
これからの目標は「日本サッカーの発展に貢献すること」。
選手とは少し違う「支える」視点から、日本サッカーのこれからに何かインパクトを与えられればと思います。