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動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 東浩紀さん

前半のオタクに対する考察が面白い。小さな物語とは、ギャルゲーにとっては攻略する女性キャラクターのストーリーを指している。そして、データベースとは、ツンデレ等の萌え要素を指しているのだろう。そして、それぞれの女性キャラクターを攻略することによってデータベースの消費も進むということだろう。

2001年に発売された本書だが、2019年の時点で30刷に至っている。著者が最後の謝辞で述べているように、この種の本は発刊された時には時代遅れになっているものが多いのに、これだけ長い期間読まれているのは凄いことだ。ある意味著者には、時代の先を見る目があったのではないか。

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