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音楽がくれた世界が好きだ

久しぶりの休日なので、ミュージカルを見に行った。コロナの影響もあって、人は少なかった。しかしながら、来ている人は常連の方のようなので、見るマナーはみんなしっかりしていて、ミュージカルを静かに楽しむことができた。

私が見た劇団は特に有名なところではないが、YouTubeで定期的に配信して、徐々に人気が上がってきている。私が知ったきっかけもYouTube だった。ただ、今回は、はじめて生でミュージカルを聴いていると、別の劇団ように感じてしまったのだ。

もちろん、YouTubeで見るのと実際は違うだろう。当然、生の方がいいだろうと思う方も多いと思うが、私はどっちも大好きだ。



かなり前の話になるが、私は疑問を持ったことがあった。録音したもの、動画で撮影したものは何がいいのだろうか。メリットとかデメリットはあるのだろうかと。


大学時代に芸大でその時はピアニストを目指していて、現在はピアノの先生をしている友人と議論を交わした時のことだ。彼は人前で、ホールや大勢の人より録音したものを聴いてもらいたいというのだ。そのようなピアニストは彼の周りには、たくさんではないがいるという。

それはなぜかと私が聞くと、一言「自分の表現したい完璧な音楽を聴いてもらえるから」という。私は素人なので、生で聴いてもらった方が、喜んでもらえていいのではないかと思っていたが、びっくりした答えが返ってきた。

でも、言われてみればたしかにと、納得してしまう。ライブや生の演奏は聴いている方は見ていて、面白いし、純粋にその場所と空間を楽しんでいる。拍手をしてアンコールをしたり、「ブラボー」と声をあげたり、好きなように楽しめる。


しかしながら、演奏する方、表現する方に立ってみると、必ずしも観客側と価値観が一致するものではない。簡単に言ってしまえば、「ライブで失敗は許されない」のだから。当然、やり直しもできない。

演奏する側、表現する側にとって録音や撮影というのは、納得がいくまで表現できる大事な道具なのだ。音楽から生み出されるリズムから、一音一音に彼らは命をかけているのだ。

私の友人の意見も含めて考えると私たちが、日ごろ聴いているCDやyutubeの音楽は彼らが表現したかった「完璧な物」ということになる。そうなると、CDやyutubeの動画は生ではないが、大変価値のあるものとして楽しめると思うのだ。


一方で、ライブや生の演奏会は彼らの言う「完璧な音楽」ではないのかもしれないが、そのときの音や空間を味わうことができる。会場に響き渡る音、演奏者のそのときの表情と表現を感じることができる。

会場の雰囲気は実際にいないと味わえない。会場にいる人たちが、どの曲に拍手して、どのように反応するのか、一緒に私も参加することができる貴重な機会だ。

演奏家の表現したい音楽を聴いて、この人はどんな人なのだろうと思ったり、この曲自体が好きだと感じたり、私たちは自由に感想を持つことができる。自分の感じたいように。それはもう自分の世界なのだ。



だからこそ私は音楽が好きだ。ロック、クラシックからミュージカルまで、なんでも好きだ。自分の聴きたいように聴けるし、自宅なら鼻歌だって歌っちゃう、音痴だけど。Yutubeや録音したものなら時間を考えずに、いつでも聴けて感想を持てる。

音楽は私たちに自由な世界と空間をくれる。元気がないときにコンサートに行けば、なぜか元気になれる、幸せをもらえた感覚になる。自分が音楽に対して自由に接することができたことは、本当に嬉しい。



また音楽はたくさんの出会いもプレゼントしてくれる。また、新しい出会いが楽しみで胸がいっぱいだ。

今日のミュージカルが終わっても余韻が残った、素敵だった。いつも仕事帰りで買うスターバックスのコーヒーがより美味しく感じている。私は今日のミュージカルでたくさんのプレゼントもらうことができた。

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