睡眠・瞑想でリラックス状態を教えてくれる"Muse"【集中力を高める脳波計】
・BrainMedia第9弾!
(脳科学のビジネス応用可能性をお届けするブレインテックメディア)
今回は、カナダのInteraXon社が開発・販売しているmuseという脳波計について説明します。
1. 瞑想・睡眠に特化した脳波計
museは一般人が手に入れられる脳波計の中でも質が高く、スタイリッシュなデザインで有名です。そんなmuseの用途は、睡眠や瞑想に特化したものになっています。
museのアプリとBlootooth接続することによって、瞑想が終わった後に、自分がどれくらいリラックス状態にあったかを確認したり、今までの瞑想を記録しておくことが可能です。
2. 正しい瞑想状態を教えてくれる
これまでの瞑想の効果は主観的なもので、瞑想を初心者が試してみても、このやり方で合っているのかを確かめることは難しい状態でした。
しかし、museの脳波計で脳波を測定することによって、自分がどのくらいリラックスしているかを確かめることができます。
瞑想でリラックスしている時には鳥のさえずり声が聞こえるという仕組みになっており、瞑想しながら自分がどのくらいリラックスできているのかを確認することもできます。
最初は脳波が測られていることに緊張してリラックスできなそうですが、受験勉強の時に模試で自分の点数が分かった方がモチベーションが上がるように、リラックス状態を脳科学で可視化・数値化することで、瞑想が上達しやすくなるサポートをしてくれます。
リラックスしている時にはα波の低い周波数の脳波が流れているようです。
■γ(ガンマ)波
30ヘルツ以上。強い不安を感じたり、興奮している時に現れます。
■β( ベータ)波
30~14ヘルツ。意識が緊張した時や多少のストレスがある時にみられます。
■α( アルファ)波
周波数13~8ヘルツの規則正しい左右対称の波形。心身ともに落ち着いた状態、目を閉じて安静にしている時にみられます。
■θ( シータ)波
7~4ヘルツの穏やかな波形。深いリラックス状態、浅い睡眠状態のときに現れます。
■δ(デルタ)波
3.5ヘルツ以下。熟睡している時、昏睡状態の時にみられます
(引用:https://amzn.to/3lSGHHC)
但し、あくまでも脳波を測定して定量化してくれるだけであり、以前紹介したPhilps社のSmartsleepのように、音波によって深い睡眠を促してくれるといった機能はないようです。
3. 集中力の強化に活用される可能性
このmuseの脳波測定器を使ったサービスに、別企業による「Myndlift」があります。Myndliftでは、リラックスしているかの測定に加え、"集中力"を測定したり、集中力アップトレーニングのサービスを提供しています。
実用化が進めば、瞑想や睡眠だけでなく様々な教育のシーンでも脳波計が利用されるようになるかもしれません。
Myndliftに関しては、また改めて別の記事でご紹介しようと思います!
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