同じやるなら、確率の高い選択を!
サイコロって奥が深い。6個の面を持つから、例えば1が出る確率は1/6になる。多くの人が、知っていることかもしれない。ただ、これを2個のサイコロを一緒に振った場合を考えてみよう。
■ 合計するといくつ?
サイコロの目は、それぞれ出る目が1/6。ただ、出た目を合計してみると…
2から始まり、終わりは12になる。ただ、2と12は一通りしかない。他を考えてみると、3は二通り、4は三通りと合計の値が出る確率は大きく変わってくる。これを一つの表にまとめてみると、実は合計7が一番確率が高くなる。
確率が高くなるといっても、1/6にしかならない。他の合計の確率が低くなるだけなんです。2と12に関しては、1/36と限りなく低くなっていく。だから、サイコロを2個振って合計を当てよう!ってイベントがあった時には、7を選択することが絶対的に有利だということです。
■ ビジネスは手探り。
なぜ、サイコロの話から始めたかというと、統計の勉強をここ数年かじり始めていて、小さい頃に知っていたサイコロについても知らない事があると気づかされました。仕事において、例えば『この商品が売れる確率は?』とか、『この契約が成立する確率?』『この企画が・・・。』頭の中で、概算で出すことがあります。経験的確率からなるものですが、理論的なものではないことが多いです。
経験的確率と理論的確率。
この掛け合わせが出来るようになってくると、成功する確率がグッと上がってくる。そう感じました。ここの掛け合わせというのは、簡単なようでとても難しい。理論的な考えを持っている人は、経験部分が少なくなったり、現実の回答に首を傾げたりしてしまいます。一方、経験的確率で考える人は、理論的に考えるのを面倒に感じます。なぜなら、経験値である程度カバーできるからです。ただ、ここの掛け合せから導き出される答えというのは、より勝利できる確率があがり、ビジネスにも活かせると感じてます。
■ 期待する収益の確率。
確率がわかってきた後は、例えば良い・普通・悪いと3パターンの収益率を用意しておくと、期待収益率というものを求められるようになってきます。この期待値は、簡単にいうと平均値になります。期待する結果の平均値を求めることができれば、3つくらいの企画の優先順位を決めるものさしにもなります。
この投資がもたらすものは。
ビジネスシーンでは、多くの投資が存在します。人材育成にしても、商品を売る広告宣伝にしても、新しく設備を購入するにしても。その結果がもたらすもの。先が見えない部分は、誰しもが不安になります。その不安を少しでも和らげるために、少なからず確率っていうものを意識してみましょう。
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