祖父の想いを受け継ぎ、日本発のクラフトコーラ「伊良コーラ(いよしコーラ)」を世界のブランドへ!
経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」。「イマ、ココ、注目社長!」では、各業界でご活躍中!いま注目の社長に、事業、経営、経営者とは、理想の幹部像などについてズバリお聞きしています。
コーラといえば誰にとってもなじみ深い飲み物。コカ・コーラとペプシが2大ブランドとしてしのぎを削っています。その両社の争いに割って入ろうとしている日本発のコーラが「伊良コーラ(いよしコーラ)」です。世界でも珍しいクラフトコーラで、独特の味と風味で多くのファンを獲得しています。
「伊良コーラ」を製造する株式会社GRAND GIFT代表取締役のコーラ小林氏は、会社員の傍らコーラづくりを始め、漢方の職人だった祖父の工房を拠点に、フードトラックでの販売、直営店のオープン、瓶や缶製品の製造・販売と創業からわずか5年でビジネスを急成長させてきました。なぜコーラづくりにはまったのか、これからの展望などについてお話を伺いました。
(聞き手/井上和幸)
広告代理店勤務の傍らコーラづくりを始める
――大学院修了後、大手広告代理店に入社された小林さん。広告代理店は当初からの希望だったのでしょうか。
小林 アイデアを考えて、アイデアで課題を解決するような仕事がしたかったんです。それで、大学院の授業の合間にアサツー ディ・ケイ(ADK)のインターンシップに参加。その流れで同社に就職しました。
――配属はどちらでしたか。
小林 配属されたのはプロジェクト開発本部。農林水産省や経済産業省といった国の省庁を相手に営業をする部署でした。実は就活のときに「日本の魅力を海外に伝える部署に行きたい!」と言ったんです。そう言えば採用されやすいかと思って言っただけなんですが、それが配属の理由だったみたいです(笑)。でも、「伊良コーラ(いよしコーラ)」でやっていることは、まさにそういうことなので結果的には良かったと思います。
――なるほど。いまはコーラで日本の魅力を伝えようとしているわけですね。実際に仕事をしてみてどうでしたか。
小林 かなり苦労しました。もともと営業が得意ではなかったのに加えて、ちょっと特殊な営業ですから。いろいろな調整が必要だったりして。社内政治や根回し的なこともありました。上司がオールドスタイルの営業マンだったこともあり、入って2年ぐらいは大変でしたね。でも、それもいまになってみれば良い経験だったと思います。
――会社に入ったときから、将来は独立して自分で何かをやりたいと思っていたのですか。
小林 何かしらはやりたいと思っていましたが、まさかコーラで起業することになるとは1ミリも思っていなかったですね。
――そのコーラとは、どのようにして出会ったのでしょう?
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