個人と企業、企業と企業の取引を活性化して、日本のGDPを増大させる。
経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」。「イマ、ココ、注目社長!」では、各業界でご活躍中!いま注目の社長に、事業、経営、経営者とは、理想の幹部像などについてズバリお聞きしています。
2017年設立の株式会社ミツモア。創業時から取り組んでいる見積もりプラットフォーム「ミツモア」は、現在300種類以上の業種を取り扱っています。更に、昨年は事業者のオペレーションを効率化するSaaS「MeetsOne」の提供を開始し、順調に業績を伸ばしています。
ミツモア創業者で代表取締役CEOの石川彩子さんは、子どもの頃から「日本の役に立ちたい」と考え続けてきたそうです。現在は「日本のGDPを増やし 明日がもっといい日になると思える社会に」という壮大なミッションを掲げて邁進しています。その原動力となった想いと起業までの道のり、最新の事業開発について伺いました。
(聞き手/井上 和幸)
戦略コンサルを経てMBA留学し、シリコンバレーで起業を準備
――学生時代は官僚を目指していらしたそうですね。
石川 子どもの頃から、日本に貢献できるような人になりたいと思っていました。そのためには官僚がいいだろう、というシンプルな発想だったんです。目標通りに国家公務員1種試験に合格し、環境省から内定もいただきました。
ただ、官僚としてステップアップしていくには、おそらく一定の年月が必要でしょう。私はせっかちなので、もっとスピーディーに意思決定に加われる組織がいいと思い、方針転換してコンサルティングファームに入社しました。コンサルではよく「3年で1人前になるか経営者になるか」と言いますから。
――中でも戦略コンサルティングのベイン・アンド・カンパニーを選ばれた理由は?
石川 私が選んだというより、内定をくださったのがベイン・アンド・カンパニーだったということです。ただ、結果として自分に合っていたように思います。ベインには「過度にクライアントに寄り添うのではなく、本質を突き詰めて言うべきことを言う」というカルチャーがあり、ともするとクライアントと意見が対立することもありました。その精神は、いまも私の経営哲学に反映していると思います。
――ベインでの経験が起業につながっているのでしょうか?
石川 ベインでは、国内・海外両方のプロジェクトを経験しました。そこで感じたのは、海外のプロジェクトは日本に比べて明るく前向きで勢いがある、ということです。成長率も異なり、アメリカやシンガポールでは大企業でも年率7~8%で成長していくのに対して、日本の大企業は1~2%に留まっています。働く人たちも、海外では将来に大きな希望を抱いているのに、日本では給料アップにもあまり期待していないのが...
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