“お客様”の定義を何よりも大切にしながら、あらゆる産業の“現場DX”を進めていく。
経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」。
これまで『KEIEISHA TERRACE』にご登場いただいた経営者に、さらなる成長を遂げた“その後”と“これから”をうかがう『Future Update』。今回は、クラウドに集積した防犯カメラなどの映像データを使って、あらゆる現場のDX化を目指す セーフィー 株式会社の代表取締役社長CEO・佐渡島隆平さんをお招きしました。
創業当初から2030年の世界を解像度高く見通し、そこに至るシナリオを粛々と描きながら事業を拡大してきた佐渡島さんに、まずは前回掲載からここまでの躍進を振り返っていただきました。コロナ禍中で体験した変化のほか、本来なら競合とされるさまざまな大手企業と資本業務提携をおこなってきた狙いや、独自のビジネスモデルを実現するポイントについても伺っています。
(聞き手/井上 和幸)
【セーフィー 前回掲載からここまでの歩み】
【売上高】
日本の労働市場が変わり「現場DX」の必要性が認識された
井上 前回取材させていただいた のが2019年12月で、記事公開は2020年2月。その後の御社の成長は本当に目覚ましいものがあります 。記事公開時にはすでにコロナの気配も立ちこめていましたが、これがまた御社の成長要因のひとつになったようですね。
佐渡島 そうですね。当時、売上げが20億弱だったところから85億くらいと約4倍になり、そこから2年経ったいま現在でさらに100億超えというタイミングです。
井上 では、組織自体の規模も?
佐渡島 100人くらいだったところから、400人を超えてきています。
我々は、防犯カメラ など の映像 をクラウド上に集め、映像をもとにした多彩なアプリケーションを提供しています。コロナ禍を経て、遠隔で仕事をすることがもはや当たり前という世の中になってきました。それにともない、“当社の映像×遠隔 ○○”といった新しい仕事の事例が次々にうまれました。前回の記事では「Amazon Goはまだ夢の話で、店舗を無人で運営するなんて(まだ先)」という雰囲気がありましたが、現在すでに無人店舗がいくつも登場し、当社のお客様でも当たり前のように運営されています。
井上 そのスピード感は、佐渡島さんも予想外だったと。
佐渡島 5G技術が実現しスマートフォンのチップが廉価になったことで、AIが起動しやすいデバイスが増え、AIそのものが世の中に広がる。その結果として、無人店舗が増えたり自動運転の技術が進んだり…といった
予想はできていましたが、コロナによって当社の業績がここまで伸びるとは思っていませんでした(笑)。
井上 その...
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