AIを活用したプロファイリングで「本当の好き」を見つける!【前編】
経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」。「イマ、ココ、注目社長!」では、各業界でご活躍中!いま注目の社長に、事業、経営、経営者とは、理想の幹部像などについてズバリお聞きしています。
さまざまな分野で活用が進むAI。それをプロファイリングに活かしたのが、AIQ株式会社です。InstagramなどのSNSに投稿されている写真、動画、テキスト等のさまざまな情報をAIが複合的に解析。それによって、人の見えない領域(INSIDE)も含むあらゆる情報を可視化し、マーケティングなどに利用します。
同社代表取締役社長CEO兼COOの渡辺求氏は、カシオ計算機やバンダイナムコエンターテイメント、ネオスなどで経営層を含むさまざまな役職を経験。その後、ネオス時代の部下である高松睦氏とともにAIQ株式会社の成長を牽引し、昨年10月から現在の役職を務める渡辺氏に、これまでの歩みやAIQが目指すものについて伺いました。
(聞き手/井上 和幸)
生きた証を残したくてカシオ計算機に入社
――渡辺さんは、大阪工業大学を卒業後、カシオ計算機に入社されています。社会人になるときには、どんなことを考えられていましたか。
渡辺 私は物作りが好きでした。そして、ビジネスを通じて生きた証を残したいという思いがありました。そのためには何か世の中にインパクトをもたらす商品を生み出して、消費者にベネフィットをもたらすことが一番だと考えて、メーカーであるカシオ計算機に入社しました。ちょうど音楽が好きでプロのミュージシャンを目指したこともあって、電子楽器を開発しているカシオがなおさら魅力的に思えました。
――それはまさに、カシオさんですね!入社後はどのような部署に配属されたのでしょう?
渡辺 商品企画、それもできれば興味のある電子楽器の商品企画を希望していたのですが、残念ながらそちらには配属されませんでした。東京都羽村市にある研究所(羽村技術センター)に配属になり、開発メンバーと一緒に仕事をしました。
――残念ながら商品企画の仕事ではなかったのですね。
渡辺 はい。事業推進チームに配属され、主な仕事は事業本部長が毎月1回取締役に事業状況を説明する際の資料を作成することでした。数字をベースに、事業の健康状態を可視化する仕事です。伸びている製品はどれなのか、在庫は何回転分あるのかなど、数字ばかりを追いかけていました。当時は、これほどつまらない仕事はないと思っていました(笑)。でも、この経験が今の経営の仕事につながったわけですから、感謝しなければいけませんね。
――研究所での仕事はどのぐらい続いたんですか。
渡辺 4年間です。そこでは今話した資料作成に加え、電子楽器の開発にあたって上流の商...
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