”カスタマーサクセス×SaaS”の領域で注目のNextユニコーン。あらゆる企業の”顧客起点”マーケティングの実現を目指すAsobica。【前編】
経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」。「イマ、ココ、注目社長!」では、各業界でご活躍中!いま注目の社長に、事業、経営、経営者とは、理想の幹部像などについてズバリお聞きしています。
近年、カスタマーサクセスの重要性に注目する企業が増えてきている中、この領域でSaaSを展開し、高い評価を受けているAsobica。
同社が展開する「coorum(コーラム)」では、コミュニティ運営から顧客分析までをワンストップで行い、顧客起点のPDCAを可能にします。また、ロイヤリティの高い顧客との継続的な接点創出により、ロイヤル顧客を生み出すドライバーを理解し、売上拡大に向けたアクションを見出すことができます。
同社を率いる今田孝哉さんは、「coorum」の前にBtoCのコミュニティ構築サービス「fever」をリリースして、大きな話題を呼びました。今田さんが「コミュニティ」に特化した事業を手掛けるのは、どんな理由があるのでしょうか? その背景を尋ねました。
(聞き手/川内 イオ)
「根っこの部分」が形成された大学時代
――今田さんは学生時代にダンス部の経験から、起業を考えるようになったそうですね。
今田 はい。入部した時に4年生の先輩が2人しかおらず、その半年後には引退されてしまったため、入部して半年ぐらいでひとりになりました。ひとりで勧誘活動を行なったのですが、新入生歓迎会もほぼ誰も来ない。なにがダメなのかなとかなり考えましたね。
――原因は分かったのですか?
今田 「ダンス部で一人」でただ勧誘しても、入りたいと思ってもらいづらいと考えました。なので、無料レッスンを始めたんです。すると、少しずつ参加者が増えていきました。その人たちに、いかに続けてもらうかを意識し、学園祭を目標にまずは3カ月続けてもらうことから始めました。学園祭の時には、人をとにかく集めて盛り上げて、達成感を持ってもらおうと考えました。その結果、学園祭で辞めると言っていた人も続けてくれたんです。
――ベンチャー企業の仲間集めのようですね。
今田 そうですね。入ってくれた人達のモチベーションをどう維持するか、いかに1週間、1カ月続けてもらうか、という事を考えながら活動していました。そういう地道な活動をしながら徐々に人が集まり、卒業する時には70人という学内でも最大規模の部活になっていました。
――学生にとっては大きな成功体験ですね。
今田 新歓で誰も集まらなかったところからスタートしたので、いかにマイナスな状況でも、うまくそれを乗り越えていくことでチャンスに変わると実感しました。自分自身のすごく根っこの考え方が形成された時期だと思います。
――この体...
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