働くひとが“真の健康”を実感できる環境作りを テクノロジーと専門ノウハウでサポートする【前編】
経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」。「イマ、ココ、注目社長!」では、各業界でご活躍中!いま注目の社長に、事業、経営、経営者とは、理想の幹部像などについてズバリお聞きしています。
2016年にローンチした、企業向けクラウド健康管理システム「Carely(ケアリィ)」を提供する株式会社iCARE(アイケア)。導入企業は490社以上。企業人事職の業務効率化に貢献するだけではなく、産業医や産業保健師といったカンパニーケアの専門職からも高い評価を得ています。
代表を務めるのは、内科、心療内科などさまざまな医療現場で医師としての臨床経験をもち、現役の産業医でもある山田洋太さん。仕事で出会う課題の1つひとつを“自分ごと化”していく過程のなかで、病院経営の知識を持つ大切さに気づいたことが現在までの道のりを歩む第一歩だったと話します。
前編では、そのさらに前段となる医師となるまでのエピソードや、iCAREとして最初のサービスとなる「Catchball」をリリースするまでのお話を伺いました。
(聞き手/井上 和幸)
自分が選択した人生、自分で行動せずにどうする!?
――どんな医師になりたいとか、目指す姿はあったのですか?
山田 例えば飛行機などに乗っていて、「どなたかお医者様はいらっしゃいませんか?」といったアナウンスが流れたときに、手を挙げられない医者にはなりたくないなと思っていました。自分の子どもが隣に乗っていて、「お父さん、医者でしょ。なんで行かないの?」なんて言われるような医者には、僕自身の価値観としてもイヤだなと。仮に自分の専門が眼科だったとしても、「自分は医師だ」という自覚を持って最低限の対応はできるような存在でありたいと思っていました。
――理想の医師になるために、医学部時代はどんな学生だったのでしょうか?
山田 とにかく勉強していました。勉強会を有志で開いていたこともありました。医学部といえど、周囲を見渡してもテスト前でもないのに勉強している学生はあまりいなくて、変わっているというか、珍しいタイプだったのではないでしょうか。
――そういったあたりも、後々の人生に影響してくるのだと思いますが、やはりある種、当時から生き方の美学をお持ちでいらっしゃったように感じますね。
山田 結局、自分の人生を自分“が”選択しているのだから、自分“で”行動しろよと思ってしまうんです。せっかく大学に入ったのだから、勉強しないなんて理解不能です。僕は自分の出来の悪さも自覚していたので、他人の3倍努力しないと追いつけないという意識が強い。だからできる限りの努力を全力でします。そういうところを無意識に周囲の人間にも求めてしまっている部分はあるのかもしれません。
――そもそもは、ご自身に...
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