大塚寿氏×井上和幸/「自分が何をやりたいか」答えられる? 40歳、50歳の壁【前編】
経営者JPが運営する志高き経営者・経営幹部・次世代リーダーが集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERRACE」。
2023年12月7日(木)、経営者JP主催「経営者力診断」スペシャルトークライブ「40歳の壁・50歳の壁を突破するキャリア戦略!」が開催されました。
ゲストにお迎えしたのは、オーダーメイド型企業研修を展開するエマメイコーポレーション 代表取締役の大塚寿氏です。著書にはシリーズ28万部のベストセラー『40代を後悔しない50のリスト』(ダイヤモンド社)や、『50歳からは、「これ」しかやらない』(PHP研究所)、『<営業サプリ式>大塚寿の「売れる営業力」養成講座』(日本実業出版社)など多数。
前向きな意味で55歳の壁を突破していこうじゃないかという、大塚氏の近著である『会社人生「55歳の壁」突破策』(かや書房)出版記念も兼ねて、書籍の内容にも触れながら、「40歳、50歳の壁」の正体や、40代、50代の今後の生き方について伺いました。ライブ内容を編集してお届けします。
「自分が何をやりたいか」答えられる? 40歳、50歳の壁【前編】
「人生の主導権を手に入れるために」 40代、50代の諸先輩たちの後悔から学ぶ【後編】
40歳の壁、50歳の壁とは何か?
井上 40歳の壁、50歳の壁とよく言われはしますが、大塚さんとしてはどんなふうにとらえていらっしゃいますか?
大塚 まず40歳の壁なんですけど、20代、30代までは自分の出す成果が中心だったと思うんですよね。ところが、30代後半からは「自分が成果を出すのは当たり前」で、チームやリーダーとして事業やプロジェクト全体のパフォーマンスを上げる、あるいは育成して戦力化することが求められます。
これまで誰かから指示されて動いていたところから、運営する方のパフォーマンスを求められるという意味で、走る方向が変わっちゃうんですよね。
ただこの変化も、イチ、ニのサンで変わるわけではないから、気づかない人が多いんです。
「名選手、名監督にならず」とは言いますが、営業であれ、IT業界であれ、いままで自分個人としての業績は出してきたのに、全体となるとリーダーとしてのスキルが上手く備わっていなくて壁に感じる人が非常に多いんですよね。
井上 プレイヤーにリーダーという要素が加算されて身についているかどうか、ということですね。
大塚 そうですね。例えば、学生時代に部活をやっていた人は比較的上手くやっているけど、そうでない人も多いわけですよね。あるいは1人っ子か兄弟が多いかでも、人との関係性の観点で耐性がついていない人が増えているとよく言われています。
井上 全体的に少子化が進んでいる影響もあるのでしょうかね。
大塚 少子化の遠因というか、多少影響が及んでいるということですね。兄弟がいると、ケンカして仲直...
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