#005 高額な求人広告費をかけない3つの理由
お疲れ様です!なべパパです。
夏ですね。あと2週間もすれば夏休み。
その前にテスト等もあるかもしれませんが、世の大学生の皆様もバイトに遊び、充実した青春の日々を謳歌するシーズンとなります。
筆者は、元々居酒屋でのバックオフィスをしており、求人募集も担当業務の一つだったので、6年半クライアントとして求人広告に携わった経験から、今回の記事を書きたいと思います。
※あくまで飲食店の居酒屋というジャンル内での私見ですので、共通する要素だけ抜き出して、"貴方"が今置かれている環境に調整して実践してみてください。
◆求人広告媒体の運用方法についての誤解
いきなり結論ですが、
「求人広告媒体には短期間で高額な掲載費をかけるな!」です。
求人広告媒体の運用方法について、一般的には「多額の広告費を短期間で投じ、一気に広範囲に訴求する」という考え方が一般的です。
しかし、経験上これはほぼ間違いなく最適な戦略とは言えません。
◆求人広告媒体の運用方法
◆◆求人広告媒体の種類と特性
求人広告媒体は、企業が人材を募集するための手段であり、その種類と特性は多岐にわたります。新聞の求人欄、インターネットの求人サイト、SNSの広告など、それぞれが異なる特性を持っています。
・新聞の求人欄
一般的には地域密着型の求人情報を提供する媒体であり、地元の求職者に対するアピールが可能です。
また、新聞を読む層は比較的年齢層が高いため、経験豊富な人材を求める企業にとっては有効な手段となります。
・インターネットの求人サイト(バイトル・タウンワークなど)
利便性と広範囲な情報提供により、多くの求職者に利用されています。
特に若年層やITリテラシーの高い人々にとっては、求人情報を手軽に検索し、応募することが可能です。
また、企業側も求人情報を随時更新し、ターゲットとする人材に対してダイレクトにアピールすることが可能です。
・SNSの広告
近年のSNS利用者の増加に伴い、求人広告媒体としての存在感を増しています。
FacebookやTwitter、LinkedInなどのSNSは、ユーザーの趣味や興味、職歴などの情報を基に、ターゲットとなるユーザーに対して求人情報を提供することが可能です。
これにより、企業は自社のブランドイメージを伝えつつ、求職者とのコミュニケーションを図ることができます。
これらの求人広告媒体の特性を理解し、自社のターゲットに合った媒体を選択することが、効果的な人材募集に繋がります。
しかしながら、実際には「インターネット求人サイト」での募集活動がほとんどであると思います。
前提が理解できたらところで、高額な求人広告費をかけない理由について説明します。
◆ 高額な求人広告費をかけない3つの理由
◆◆理由1: 求職者の求人広告閲覧タイミングの多様性
求人広告を見る人々は、それぞれ異なるタイミングで求人情報を探しています。
一部の求職者は即時に新しい仕事を探しているかもしれませんが、他の人々は数ヶ月後に転職を考えているかもしれません。
「先月見てたアルバイトの応募良かったんだけど、今は見つからないなぁー、、、」なんて事、よくあります。
また、求人広告の掲載期間は「1週間」が最小単位のものがほとんどです。
季節性の読みやすい大学生ですら、1週間単位で「いつ求人の検索が増えるのか?」を予測することは私達だけでなく、求人広告の担当営業マンですら分かりません。
※例として
大学生のアルバイト募集は概ね、4月の中旬以降始まります。
イメージしていただけるとわかるのですが、
4月初旬:授業の内容が発表される。気になる授業や単位が取りやすい授業を一回受けてみる。
4月中旬:上のリサーチを元に、授業を受けるコマ(時間割り)が決まる。
4月中旬以降:時間割りに基づき、アルバイトに使える時間(≒シフト)が決まる。
なので、大学生のアルバイト募集は概ねG.W.前4月下旬から5月中旬頃が多いです。
ですが、その約1ヶ月のうち、どこの1週間で最もアルバイト検索が行われるのかは全く想像もできないのです。
したがって、一気に大量の広告費を投じて短期間に広告を出すと、そのタイミングに合わない人たちには届かない可能性があります。
◆◆理由2: 高額出稿のリスク
高額な求人広告費をかけることで露出(ページビューや検索窓口)が増えます。これは確定です。疑いようがありません。
ですが、いくら上位に露出されていたところで、検索する求職者が少なければ費用対効果が非常に下がります。
実は、それよりもそもそも求職者が沢山検索している期間で、低額な求人広告費で掲載している方が募集数が爆上がりします(笑)
なので、高額な広告費を一度に投じて、その広告が効果的でなかった場合のリスクよりも、低額で良いので、広告費を分散して長期間にわたって広告を掲載することが有効なのです。
また、長期間に渡って掲載することで、広告の効果を確認しながら調整する(具体的には検索一覧のカセットやページ内の写真や記載事項・方法の変更)ことが可能になります。
ちなみに、アルバイトの求人広告の費用対効果は「5万円/1採用」ぐらいが目安です。
※社員採用はやったことないので、情報レベルですが「50~70万円/1採用」ぐらいと聞いたことがあります。
◆◆理由3: 長期間掲載によるブランド認知度向上
長期間にわたって広告を掲載することは、自社のブランドを強化する効果もあります。
求職者が何度も同じ企業の広告を見ることで、その企業の名前を覚えることができます。
「アルバイトしようかな…」
→「そういえば●●店でアルバイトの募集していたな。ちょっと見てみるか」
という具合です。
この場合、検索サイトで探すのではなく、直接検索で求人サイトに求職者がやってきます。
◆長期間で掲載するための具体的な方法
◆◆長期間で掲載できるプランを選択
※プランや商品については代理店等に問合せてみてください。
まずはこういうプランがあると知っておくことが大事です。
・バイトル様|採用ページコボット|月20,000円程度
数年前にできた商品です。
商品改善やアップデートが進んでいるので、価格や内容は変動的ですがそんなに高くありません。
2023年6月現在はバイトルに掲載されるAプランという商品が無料でついているので、長期間での求人広告掲載が可能です。
・タウンワーク様|採用ページコボット|月7,500円程度~
コロナ前の値段なので定かではありませんが、こちらも有効でした。
検索順位が有料1週間単位プランの下にはなりますが、長期間での求人広告掲載が可能です。
他にも、他社のプランで長期間求人広告掲載するものがあれば、取り上げていこうと思います。
※あったらコメント等で教えてもらえたら嬉しいです。筆者自身も勉強になります。
◆◆求人広告の効果測定と改善
広告の効果を定期的に測定し、必要に応じて改善を行うことも重要です。
広告のクリック数や応募数などを確認し、広告の内容や掲載タイミングを調整することで、より効果的な広告運用が可能になります。
ここら辺はまだ体系化できていないので、実践できたら共有していきたいと思います。
◆まとめ
求職者はそれぞれ異なるタイミングで求人情報を探しているため、短期間で高額な広告費を投じると、効果的でなかった場合のリスクが高まる。
そのため、広告費を分散して長期間にわたって広告を掲載することが有効である。長期間掲載によりブランド認知度が向上し、未来の求職者に想起してもらえる可能性がある。
具体的に長期に求人広告掲載する方法として、バイトル|採用コボット|やタウンワーク|枠特プラン|への掲載がある。他の方法も含めて求人広告の運用(効果測定と改善)していくことが大事である。
"貴方"のバックオフィスの実務に役立つ「リアル」で「すぐ使える」情報をこれからも発信していきます!