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5月23日-31日 | 『ポール・ヴァーゼンの植物標本』展

2017年の夏の終わり、湯島の古道具店「ATLAS」店主・飯村弦太さんが異国の蚤の市で出会った植物標本。

おそらく今から100年ほど前に、小さな紙に絵を描くように丁寧に収められた草花。一人の女性により心を込めて作られたであろうそれは、長い時を経てなおその姿を美しく留めています。

この植物標本をきっかけに誕生した書籍『ポール・ヴァーゼンの植物標本』は、野に揺られていたころの色合いを淡くたたえた草花の標本の美しい写真とともに、そこから想像をめぐらせ静かな筆致で記憶を辿るように紡がれた、堀江敏幸さんによる書き下ろしの掌編を収録した一冊です。

この度、昨年の刊行を記念し、当店アテリフロアにて展示を開催いたします。

堀江敏幸さんのサイン入り書籍や、加瀬健太郎さんによる標本の写真の展示販売とともに、時を経てなお美しい自然を描いた書籍などもご紹介いたします。

ご来場を心よりお待ちしております。

・ラインナップ
書籍『ポール・ヴァーゼンの植物標本』(数量限定で堀江敏幸さんのサイン入り)
作中の植物標本写真
ほか書籍・標本作成キットなど

『ポール・ヴァーゼンの植物標本』(リトルモア)

出版元・リトルモアさまより

いまなお残る花々のかすかな色と、胸をしめつける掌編とを編んだ本『ポール・ヴァーゼンの植物標本』の刊行によせて、ポール・ヴァーゼンの植物標本を写し撮った写真の展示・販売と、堀江敏幸による掌編「記憶の葉緑素」から抜粋した文章の展示を行ないます。

時を、国を越えてやってきた彼女の花たちに、ぜひ会いにきてください。

[展示参加:文章=堀江敏幸/写真=加瀬健太郎]

堀江敏幸

作家・フランス文学者・早稲田大学文学学術院教授。
著書『おぱらばん』『雪沼とその周辺』『河岸忘日抄』『なずな』『その姿の消し方』『音の糸』『曇天記』『定形外郵便』など多数。

飯村弦太

東京都文京区湯島の古道具店「ATLAS」店主。

HP:https://atlas-antiques.com
Instagram:@genta_iimura

加瀬健太郎

写真家。1974年大阪生まれ。東京の写真スタジオで勤務の後、イギリスに留学。London College of Communicationで学ぶ。
著書に『お父さん、だいじょうぶ? 日記』『お父さん、まだだいじょうぶ? 日記』など。

HP:https://kasekentaro.com
Instagram:@kasekentaro_blog_club


書籍のご紹介はこちら

『ポール・ヴァーゼンの植物標本』展
2023年5月23日-31日(※最終日は14時まで)
恵文社一乗寺店 アテリ(ギャラリーアンフェール内)

(担当:岡本)

<ご来店の皆さまへ>
感染症予防にご協力をお願いいたします。
・状況に合わせマスク着用と咳エチケットにご協力をお願いいたします。
・手指の消毒(会場に設置しております)
・大きな声でのお話はご遠慮ください。
・発熱、体調不良、風邪の諸症状が見られる場合のご入店はご遠慮ください。
・会場内が混雑する場合は、入場制限等をさせていただく場合がございます。

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