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11月3日-30日 | 『ポール・ヴァーゼンの植物標本』標本展示

2017年の夏の終わり、湯島の古道具店「ATLAS」店主・飯村弦太さんが異国の蚤の市で出会った植物標本。

おそらく今から100年ほど前に、小さな紙に絵を描くように丁寧に収められた草花。一人の女性により心を込めて作られたであろうそれは、長い時を経てなおその姿を美しく留めています。

この植物標本をきっかけに誕生した書籍『ポール・ヴァーゼンの植物標本』は、標本の美しい写真とともに、そこから想像をめぐらせ静かな筆致で記憶を辿るように紡がれた、堀江敏幸さんによる書き下ろしの掌編を収録した一冊です。

今年の初夏、当店アテリでは写真をご担当された加瀬健太郎さんによる標本写真と書籍を中心とした展示販売会を開催いたしました。

『ポール・ヴァーゼンの植物標本』
ポールヴァーゼン/文:堀江敏幸(リトルモア)

この度、ATLAS・飯村さんと書籍出版元であるリトルモアさんのご協力を得て、書籍フロアにて標本の原本をご紹介いたします。

およそ100年前の、野に揺られていたころの色合いを淡くたたえた草花の標本。時を経てもなお残るそのかすかな美しさ、原本ならではの魅力をぜひじっくりとご堪能ください。

会期中は週ごとに展示標本の入れ替えを行います。
書籍の販売のほか、加瀬健太郎さんによる標本写真の販売もございます。


ひと月に渡る貴重な機会、みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

・ラインナップ

書籍『ポール・ヴァーゼンの植物標本』(堀江敏幸さんサイン入り)
植物標本原本(展示のみ)
植物標本写真(販売)

・会期スケジュール
[第1期] 11月3日(金)- 9日(木)
[第2期] 11月10日(金)- 16日(木)
[第3期] 11月17日(金)- 23日(木)
[第4期] 11月24日(金)- 30日(木)

出版元・リトルモアさまより

東京の古道具店主が南フランスの蚤の市で偶然出会った植物標本。
およそ百年も昔、ある一人の女性ポール・ヴァーゼンによって作られたものだという─。

いまなお残る花々のかすかな色と、胸をしめつける掌編とを編んだ本『ポール・ヴァーゼンの植物標本』。

今年5月には同書の写真展を開催した恵文社一乗寺店で、
書籍に収録した植物標本(非売品)の展示と、標本を写し撮った写真の販売を行います。

会期中は堀江敏幸さんによる『ポール・ヴァーゼンの植物標本』直筆サイン本も販売。
書籍や写真をお買い上げの方には特製ラッピングペーパーをプレゼントいたします。
(サイン本、購入特典ともに数量限定です。)

一度に2枚ずつ展示される標本は、1週間ごとに変わります。
時を、国を越えてやってきた彼女の花たちに、何度でも会いに来てください。

[展示参加:標本=ATLAS 飯村弦太]
[標本撮影:加瀬健太郎]

堀江敏幸

作家・フランス文学者・早稲田大学文学学術院教授。
著書『おぱらばん』『雪沼とその周辺』『河岸忘日抄』『なずな』『その姿の消し方』『音の糸』『曇天記』『定形外郵便』など多数。

飯村弦太

東京都文京区湯島の古道具店「ATLAS」店主。
HP https://atlas-antiques.com
Instagram @genta_iimura

加瀬健太郎

写真家。1974年大阪生まれ。東京の写真スタジオで勤務の後、イギリスに留学。London College of Communicationで学ぶ。
著書に『お父さん、だいじょうぶ? 日記』『お父さん、まだだいじょうぶ? 日記』など。
HP https://kasekentaro.com

Instagram @kasekentaro_blog_club

『ポール・ヴァーゼンの植物標本』標本展示
2023年11月3日-30日
恵文社一乗寺店 書籍フロア・中央

●過去の展示はこちら

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