グアラニー族・木彫りの動物たちがやってきた。〜 OXala編 〜
8月の終わり、ブラジルより、木彫りの小さな動物たちが店頭にやってきました。
まんまる黒目のお猿さん、森の賢者フクロウ、素敵なはんてんのジャガー、木登り上手なハナグマ、白い襟巻模様がお洒落なペッカリーという南米の森に生息する動物たちです。
※『グアラニー族の木彫り動物』前回の記事はこちら
紹介してくださったのは「OXala(オシャラ)」さん。
留学を機に中南米へ渡り、人種のるつぼと呼ばれるブラジルの多様な暮らしや価値観に触れ、美しく可憐な教会雑貨、祈りの形、土地に根付き受け継がれてきたものに感銘を受けるとたちまち、心の赴くまま、グッとくるものを集めはじめる様になったそう。
いろいろな国に出向き、蚤の市やギャラリーで「形」に出会い、情報を得ていく中、遂に職人さんの工房に出向きインタビューに至ります。
そうした経験を、ご自身でも「形」にしてこられました。
◆『かたちになった祈り』
◆『Las artes populares de Ayacucho』
好奇心いっぱいのオシャラさん。
恵文社とのお付き合いは、2008年頃から。
オシャラさんのお眼鏡に叶った品々と、時にはオリジナル雑貨を合わせ、1年に1、2回ほどフェアを開催していたとのこと。
ブラジルではポピュラーな宗教雑貨「スカプラリオ」の特集、天使や押し花のついた可憐なホーリーカード、ヴィクトリア朝時代の紙物アンティーク、木製の素朴で温かみあるクリスマスオーナメント、マッチ棒サイズの小さな工芸品などなど。
「ルールがあるわけではないけれど、何でもいいわけではない。頭のどこかに残るものを大事にしています。」と、オシャラさん。
自身のアンテナに従い、日々の好奇心をひとつずつ拾うことは、最短距離で何か得ようとする事とは対極の事。
しかし、1つの先にもう1つがあって出会う知識や品々には、相応の光が帯びている事でしょう。審美眼は「経験」もきっと大事なエッセンス。
先日、30分ほどの短い時間ではありましたが、来日中のオシャラさんとインスタライヴを行いました。
今回ご紹介いただきましたグアラニー族の木彫りの動物たちの事はもちろん、ペルー・アヤクーチョの工房訪問、持参していただいた可愛らしい刺繍のポーチ、ブラジルの民芸品や服飾の資料をデザイン性あふれまとめた展示図録についてなど。
日本との宗教観の違い、古来より土地に根付く信仰や文化の重要性、手仕事の素敵さについて触れながらの盛り沢山の内容となりました。
時世の不安もありましたが、スタッフ・出演者共に感染対策に留意して進めていけたことは意義がありました。
拙い進行ではありましたが、ご視聴いただきました皆様、温かい反応をありがとうございました。
さて、店頭にやってきた『グアラニー族・木彫りの動物』たちは残り数匹。
僅かではありますが、オンラインショップにも掲載いたしました。
無理のないペースで制作されていることもあり、再入荷は未定です。
この機会に是非。
さらに…
オシャラさん、次なる計画が進行中とのこと。
来年もしくは再来年、うまくいけばご紹介できるかも?とのこと
次回もお楽しみに!
(原口)