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地方のまちづくりをじっくり話せて、町内外の人がつながれるホステルづくり。

観光地でも出張地でもない、人口1万人の過疎地、宮崎県都農町で経営しているHOSTEL ALA

まずは経営を成り立たせること最優先で取り組んできたこの3年

今週は、ほぼ毎日、合宿や視察研修、ゲスト交流会。

HOSTEL ALAのコンセプト「まちづくりの合宿所」に少しずつ近づけている手応えを。

というのも、ぼくらが理想とする地方のまちづくりは、その地域に住んで、毎日暮らしながら、地域の人と一緒につくりあげていくもの。

そうすると、視野は狭くなりがちで、出会える人や情報にも限りが出てくるもの。

といって、メディアで見る成功事例や東京の情報を見聞きしても、1万人の過疎地への翻訳はむずかしい。

そんなことで、自らホステルを経営し、まちづくりに関心のある人たちが地方から集まって地域の人とも交流すれば、事業にもなって、ぼくらの情報収集にもなる!と思ってはじめたのが、まちづくりホステルALAなのです。

今週、来ていただいた方々との話し合いや交流は、今後、ぼくらがとるべき戦略や営業につながるなぁと思ったのでまとめてみました。

1.起業ゼミ合宿

武蔵野大学EMC 秋元ゼミ様

日南のまちづくり会社、株式会社ことろどさんのコーディネートで、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部、秋元ゼミ13名の学生さんが1泊2日で合宿に。

宮崎到着後、新富町のこゆ財団さん視察のあと都農町へ。

都農ワインの赤尾社長、直々にブドウ畑から醸造工場までご案内。
まだまだ知られてませんが、年間20万本の生産は九州最大級、国内500場あるワイナリーの中でも上位25場には入る規模。

学生さんたちは、みんな成人しているので、帰りにたくさんワインも購入いただきました(感謝)!!

赤尾社長をはじめ、南国プリンの河野当将社長も交え、豚しゃぶ会。

ぼくらが昨年、日向市で開催したまちづくり人材育成塾に参加していた中学3年生も、起業を学ぶ学生が来ると聞いて参加しました。お父さんも興味津々で一緒に参加。いい流れ。

翌日は、地元3社(都農ワイン、南国プリン、イツノマ)の課題(下記)について、大学生たちが事業アイデアを企画、プレゼン

「都農ワインツーリズム」
「宮崎といえば、の銘菓」
「防災教育カリキュラム」

日ごろから、リアルな起業家に鍛え上げられているだけあって、実践的な思考力が高く、短時間ながら、思わず「いいじゃん!」といいたくなるような提案。

秋元さんも交えてのディスカッションは、ぼくらにとっても有意義な時間。

防災教育の提案は、来年からぼくらが都農町内の小学校で担当している総合学習のカリキュラムに組み込めそうな予感。

秋元さんから学生へのアドバイス
「できそうなことから、すぐやってみる」

普段、ぼくが社内や小中学生たちに伝えていることとまったく同じでにんまりでした。

地方、特に過疎地ではつべこべ言う前にすぐやってみて、スピーディーに改善を重ねていくのがうまくいく秘訣。ぜひ実現させましょー!

2.離島・過疎地の場づくり

奄美大島 3町村 企画ご担当者様

鹿児島県の奄美大島の瀬戸内町(約8,000人)、大和村(約1,300人)、宇検村(約1,700人)の企画ご担当者がはるばる都農町へ。

都農町のデジタル化を牽引するつの未来財団を視察後、HOSTEL ALA泊。

翌日に、ぼくらの取り組んでいる活動を1時間。大島郡での取り組みについての課題や可能性について1時間のディスカッションを。

ぼくらがメインで取り組んでいる「こども参画まちづくり」については、特に熱心に質問をいただけました。

離島や過疎地にとって、若者流出は最大リスク。

どうやってUターンにつなげるか?
一町村単位ではなく、同じ課題をもつ町村同士、もっともっとアイデアや成功・失敗事例の共有が必要だな、と実感しました。

継続的に進捗共有させてもらえるとありがたいですー!

3.農泊・スタディツアー

山梨県笛吹市 マルサマルシェ様

山梨県笛吹市で食育型体験カフェ「マルサマルシェ」を経営する辻ご夫妻。

辻さんの桃はイギリスのハロッズにも輸出!
60分のフルーツ食べ放題など魅力的なイベントも展開(行きたい!)

今後、さらに農泊を推進されていくうえでALAのスタディツアーを参考にしたいと、泊まりがけで来てくださいました。

都農町も「くだもののまち」のため、ワインツーリズムなどの共通項も多く、学び合いの多い時間に。

HOSTEL ALAを企画する際、当初は農泊の拠点にしようかと思って助成金などチャレンジしたんです。

ちなみにALAの名前の由来はフィンランド語で”畑”

ただ、地域のパートナーや関係者をかなり巻き込む必要があり、時間的にもぼくらのリソースでは難しく断念した経緯がありました。なので、辻さんたちの取り組んでいることの価値や大変さにはリスペクトが深まりました。

4.教育事業合宿

ラグビー元日本代表主将 菊谷崇様

14年連続、32回の花園出場を誇る高鍋高校のある、ラグビーのまち高鍋町。

いまぼくらが高鍋町に対して来年度からの教育事業を企画中なのですが、なんと光栄なことに、同時期に高鍋のアドバイザー業務をはじめていたラグビー元日本代表主将の菊谷崇さんと、事業を一緒に企画できることに!

町のアドバイザーをつとめる曽根さんのコーディネートで、1泊2日でラグビー×まちづくり、ラグビー×教育をテーマにディスカッション。

ぼくらが進めようとしている起業家教育やまちづくり教育と連動させることで、次代を担うリーダーシップ育成の全体図ができあがりつつあり、めちゃくちゃワクワクしています。

いつも行ってる地鶏屋さん「美食鳥」でも、当然の大人気。

みんなでサインもらったり、夜は単なるファンと化してました 笑
今後の展開が楽しみでなりませんー!

5.教育×地域の交流会

HOSTEL ALAゲストの皆様

週末は、ADDress仲間でもあり、いつもお世話になってるアオシマアパートメント の宮木さんの呼びかけで、まちづくり×教育を語ろう会。

市議会議員さんや中学校の先生、宮崎市役所の方もお越しいただきました。

ちょうど同じタイミングで、昨年の今ごろ、着物で日本&世界一周している侍さんがリピーターとして、お仲間のゴロさん(和歌山県那智勝浦市でWhy Kumanoをはじめ8件のゲストハウス経営)を連れて来訪。

さらに、毎月恒例で都農町立病院にトラベルドクターとしてこられている総合診療医の日下先生も合流。

ALAから唯一歩いていける居酒屋「いろり」でちょっとした宴会に。

ALAに戻ってからも話は尽きず。
ゴロさんとのゲストハウスのマネジメント話は、久々に人の採用やモチベーション管理の大変さを思い起こす機会となりました。

宮崎市のまちづくりと都農町も全然、連携できてないので、これを機に宮崎県内つながりましょー!

6.まとめ

今週は、たまたま5件の合宿・視察が重なりました。

なかなか計画的に誘致するのは難しいところですが、定期的に実施できるよう営業をがんばりたいです。

交流会後に宮木さんから

宮崎にとって参考になるのは東京や大阪より、チャレンジしている他の地方のことだと思ってる仮説に確信が持てた!

と、まったく同感するコメントを。

宮崎市と都農町ですら、まちづくりや教育については、ほぼ何も共有できてないのでポジティブにいえば真空地帯。

ゆるやかな民間外交・交流の場として、HOSTEL ALAの存在意義を強く確信できたいい1週間でした。

年度替わりも近づくので、こんなニーズあればぜひ!

・経営ビジョン・ミッション議論
・新規事業研修
・マネジメント研修
・まちづくり会社の事業戦略
・大学生の地方創生体験
・まちづくり×教育研修

おまけ

看板犬のアラも、今週は大活躍。
来る人来る人に可愛がってもらて大満足。

菊谷さんにベッタリでした!


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